この度は、株式会社レオパレス21、株式会社サンゲツ、学校法人・専門学校 東京モード学園の3者による産学連携のコラボレーション企画の審査投票にお越しいただき、まことにありがとうございます。
■企画趣旨■
本コラボレーション企画は、東京を舞台に、東京独自の文化やスタイルを全国に発信するべく、レオパレス21のお部屋と、サンゲツの素材を使い、個性豊かな東京モード学園の学生の自由な発想によって「東京らしいお部屋」の制作を競うものです。
東京モード学園の学生には、以下の題目と条件で提案していただきました。
■題目■
東京モード学園の個性を発揮し、自由な発想で「東京らしい部屋」の制作を競う
■課題の条件■
1. 内装材は株式会社サンゲツの部材を使用すること
2. 東京らしさを表現する「テーマ」や「コンセプト」を考えること
以上の、題目と条件を元に全11提案の中から一番「東京らしい部屋」と思われる提案を選んで、投票してください。
■投票期間■2015年7月23日(木)〜7月29日(水)
投票は終了いたしました
【01】 Ginkgo Room
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私たちがテーマにしたのが銀杏です。銀杏は英語でギンコーと読むということで、今回のルームのタイトルを「ギンコールーム」という事にさせていただきました。また、今回のテーマ「東京らしい部屋」ということで私たち三人のグループは、三人とも東京出身で組まれております。また、東京の一般的なイメージは都会的でにぎやかと言う風な華やかさをもったイメージを持つと思いますが、そこに焦点を置くのではなくこのような形で移り変わる季節を目に見えるような形で表そうということでこのテーマといたしました。夏の鮮やかな緑から秋の華やかな黄色へと季節ごとに色を変え表情を作り出す都の木となっております銀杏。そして同時に様々な人に安らぎをもたらしてきました。毎日変化していく東京の情景の中で変わらずそこにあり、色の変化を繰り返していく銀杏の風合いを空間へと落としこみました。銀杏は学校のすぐ近くにある明治神宮の外苑や街路樹に生えており、東京都の都の木としても認定されております。また、東京都のシンボルというような形でも表されており、東京都の木である銀杏の木の葉をモチーフとして作られたシンボルマークとなっております。この扇の形の中には東京都の頭文字でもあるTの字 、そして、三つの同じ円弧で構成されたものとなっております。色彩は鮮やかな緑色を基本としておりまして、これからの東京都の躍動、繁栄、潤い、安らぎを表現したものというふうにいわれております。私たちが提案します部屋は、東京のにぎやかな色合いというものを除きまして、落ち着いた木目調をいかしたお部屋となっております。壁に銀杏の葉をモチーフとしたステンシルで模様を描くようなことで、この部屋の大きなポイントとさせていただきました。床はチェック柄、壁はステンシルを貼って少しかすませたような感じで下の木目調を浮き立たせています。またパターンを作って上から絵の具をたたいて作り出そうと考えております。天井は漆喰のような線の入ったものを使用しまして、若干ですが天井の照明が当たる事によって影が映し出されるようになっております。カーテンは、二種類を組み合わせて銀杏の空間に合わせていくようなかたちとなっております。
【02】 TOKYO SANPO
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私たちが提案するのは「TOKYO SANPO」と言うことで、東京の街を散歩しているような感覚になるインテリア空間を提案して行きたいと思います。まず東京らしさは何かと考えたときに、私たちが一番大事にしたのが、東京に来る人たちは何を求め東京に来るのかを大切に考えさせていただきました。そこで、たとえば私たち東京モード学園の生徒はデザイナーになる為に日々この東京モード学園に通ってきています。この中で、インテリアデザイナーを目指している子がいたり、ファッションデザイナーを目指している子が通っています。そこに共通するキーワードが「夢」や「憧れ」を持っていることです。そんな夢や憧れを抱き、それをかなえるために東京と言うスタートラインに立っているんだと考えました。そういう方々は空間に対しても東京らしい憧れや理想の空間、インテリア空間っていうのも求めています。そこで今回提案します「TOKYO SANPO」では憧れの地、東京の日常や街並みを切り取った部屋を提案いたします。たとえば青山、表参道、原宿、自由が丘、代官山といった、そんな東京には個性豊かな街並みが数知れずあります。そんな憧れの東京人の日常を切り取って楽しむ、それが「TOKYO SANPO」です。今回、「TOKYO SANPO」がお送りする街は、おしゃれで流行に敏感な人たちが集う街、代官山です。この代官山はTサイトや 、最近では東横線の跡地に作られたログロードなどで有名ですか、実際の代官山らしさというのは路地裏に小さなショップなどがあり、そういったところが東京の中の代官山らしさなのではないかと思います。そんな代官山らしさを考慮して、路地裏散策気分を楽しめる魅力的な空間を「TOKYO SANPO」にて今回はお楽しみいただきたいと思います。代官山のインテリアコンセプトは、小さなショップが集まる中庭、ということで、ショップに行く理由として、たとえば靴がほしいや服がほしいなど、ショッピングが目的で行くことはもちろんですが、実際そのショップの空間に対してもこんなとこに住んでみたいなとかそういう憧れを抱いて私たちはいます。そんな憧れを抱いている部分を空間に表現したのがこちらになります。小さなショップが並ぶ空間の中庭ということで、間取りは入口ドアから入って最初に見えるのがベランダとウォークインクローゼットです。ここをひとつのショップのファサードを提案している形になっており、このベランダをアパレルのショーウィンドウをイメージして提案しています。実際にカッティングシートを用いて、デコラティブなかたちのショーウィンドウを展開しています。洗濯物がひとつのファサードのショーウィンドウとして楽しめるような、毎日を日々ハッピーに過ごしていけるポイントになっております。ウォークインクローゼットには服が入っているので、そういったアイコンとしてもこの空間のポイントとなっています。左壁には棚で表現した階段があります。2階にもショップ空間があるようなわくわく感を楽しめる演出になっています。石膏ボード用のピンや、棚を使って表現しようと考えています。上部にはドアが少し開いており、照明を配置して空間のライティングとしても使えるようにしています。こちらには、サインがあってショップらしさを展開しています。壁面と床面は、木目のPタイルと石目調のPタイルを使って、床と壁を連動させたいと考えています。反対側から見ると、外出する際にもそのショップ空間に入っていくようなちょっとしたわくわく感を味わえるようになっており、毎日がとても楽しくハッピーに過ごしていけるようなインテリア空間を提案しました。今回は代官山をテーマにしましたが、東京には他に青山、渋谷といろんな魅力のある街が数知れずあります。そういう空間をみなさんが憧れる東京の街という空間に展開していけるようなシリーズ化にもできるような提案になっています。
【03】 Day and Night
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東京都はどんな場所でしょうか?私たちは東京とはまず夢を叶えたい人たちが求めてきて、東京に集まってくるというひとつのイメージがあります。その次に地域や国境を越え、その様々な国の人たちがこの東京に集まり、それとともに東京に様々な地域に色や顔があるというように考えております。たとえば新宿には新宿の色があります。原宿には原宿の色があり、六本木にも。たとえば、原宿ですと原宿のイメージについてどういうイメージがあるでしょうか。まず、モデルみたいなかわいい女の子がいてワイワイしているようなイメージがありますよ。それとともに六本木、外国人=夜の街。その中でも私たちは私たちと同じ10代や20代が多くいる渋谷をひとつのポイントとしまして、その渋谷には二つの顔があると考えております。その二つの顔というと、まず昼間。昼間の渋谷、若者たちが多く、ショッピングを楽しみに来ているイメージがあります。また夜になりますと、夜遊びに来る若者たちが多く、バーや、ダンスを求めに来るお客様が非常に多いです。その渋谷の遊びの始まりというと、私たちが考えるのは、渋谷の駅を出てスクランブル交差点で立ち止まっているこの信号待ちの時間は、これから遊びに行くぞと言うワクワクする気持ちを、私たちはこの渋谷の遊びのスタートラインのひとつと考え、そのデザインを考えました。それとともにまずスクランブル交差点。スクランブル交差点は世界的にもすごく注目度が高く、その理由として、一回の信号で渡る人数が非常に多いです。この一回の信号で渡る人数は3000人もの人が多いときに渡ることがあり、一日で50万人ぐらいがこのスクランブル交差点を渡っている計算になります。この多くの人たちが集まっている渋谷が、お金もその分だけ動いているなと私たちは感じます。まずスクランブル交差点。スタートラインが信号を渡るときの前のワクワク感と考えまして、信号を渡ります。そしてそこに遊びが始まる。遊び=お金が使われます。デザインのポイントのイメージは、この信号待ちをしているワクワクする自分のその目線をデザインポイントと考えました。二つ目に、二つの顔、昼と夜です。そして最後にお金というイメージで考えました。昼のイメージとしまして、まず一つ目にこちらのスクランブル交差点をイメージしているものと、モルディングを一面に張ってひとつの額縁と考えました。そして、お金を見立てたコインメダルを一面貼りにしました。横断歩道はスプレー吹きつけとして自分がこれから遊びに行くぞとイメージしている部屋となっています。夜のパースでは、テープライトで渋谷の交差点の夜のイメージを表現。夜はまた昼間と違う交差点のイメージで、常に照らされているイメージをこのテープライトで表現しています。二つ目にブラックライトを当てると夜に変わるようなマテリアルのひとつと考えまして、昼と夜の渋谷の交差点、これから遊びに行くというテーマで私たちは考えました。
【04】 時と光
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私たちが考える東京らしさについて、一つ目は都会で流れる時間が早いという事に着目しました。多くの人、情報が飛び交っている東京の街は、特に早く過ぎ去るような印象があります。二つ目は、東京の高層ビルやモダンな建物が立ち並び、夜にはきれいな夜景が現れる、そんな街の特徴に着目しました。このことから、私たちの提案するコンセプトは「時と光」です。「時と光、この街にはまるで光のように現れては一瞬にして消え去ってしまうような時が流れる。そんな時が流れるこの街には、多くの人が集い、輝きを放つ。夜になるとその輝きはいっそう増すようにきらきらとした街が現れる。」と言うコンセプトです。空間は都会的なモダンなイメージのインテリアでまとめました。コンセプトの時の表現として、ロープを用いて空間全体で時の流れを表現しました。ロープは、見る角度によって表情が移り変わります。東京の街の時の流れの早さを表しています。ロープの高さが低くなっている下にはベッドを配置する予定なので、動線は確保できています。左手の壁には、まるで高層マンションから眺める東京の街並みを、ドット型に穴を開けたグラフィックで表現しました。部屋が暗くなるとそのグラフィックが輝きだして、部屋を幻想的に彩ります。時の流れによって移り変わる東京の表情を映し出しています。この壁は穴の開いたグラフィックの壁を1枚前に立て、その壁の穴から奥の青い壁紙が見えます。その青い壁紙が見える事によって、青いグラフィックとして映し出されます。壁と壁の間に間接照明を仕込んで、東京の夜景が浮かび上がる仕組みとなっています。マテリアルは、モダンな空間を表現できるマテリアルを中心に選びました。壁紙、天井にはシャープなデザインで光によって影が出て表情が移り変わる面白さと、見た目とは反するやわらかくて気持ちのいい壁紙を選びました。次にカーテンですが、透き通った清潔感があって、やわらかい印象がありながらも、白を選ぶ事によってモダンなきれいな雰囲気の空間として統一できるこの素材を選びました。床には大理石を表現したビニールタイルのような素材のマテリアルを選びました。都会的な空間を表現するために、この大理石のような床を選びました。
【05】 TOKYO WEB.
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私たちが提案するのは、単なる住む場所としてではなく、インテリアという手段を使って東京の本質を落とし込んだことを提案して行きたいと考えております。東京とはなんでしょうか。スクランブル交差点や歌舞伎町、浅草など、日本人のみならず、外国人から見ても東京の代名詞といえる場所がたくさんあります。しかし私たちはもっと、モノではなく、人口1300万人が生み出す東京という街が日本最大都市であり続け、地方だけでなく世界各国から人々がやってくるということに魅力を感じました。リサーチを進めていく上で、私たちは東京の路線図と空港写真に着眼点を置きました。複雑に入り組んでいるその様子は東京のつながりと似ていると感じました。いくつもの駅と駅が線で繋がるように、場所と場所が人で繋がり、いくつもの家と家が道で繋がるように、人と人が見えない糸でつながります。以上のことより今回は、「TOKYO WEB」というコンセプトを提案します。WEBという言葉にはクモの巣や、またはクモの巣状のものという意味があります。TOKYO WEBから「点と点を線で繋ぐ物語」ということを提案致します。このように点と人、場所、時間を画鋲というものに置き換え、線、見えない糸、線路を糸というものに置き換えました。東京と言うこの土地を、今回提案するインテリアの壁をパレットとして置き換え、そこで点と線で何ができるかってことで、基本的には自分の好きなように描くことがメインでありまして、今回例としてドリームキャッチャーを取り上げました。ドリームキャッチャーとはインディアンの民族が伝統的な装飾品で、それをベッドの上などに掛けるとそのクモの巣状のものが悪夢を捕まえて、いい夢を残してくれるようなお守りのようなものですが、そのドリームキャッチャーの一部を私たちの空間に落としこみました。このように、先ほどのパレット、白い壁に画鋲をさしてそれを線でつないでいて、ドリームキャッチャーなどを作っていくのですが、あくまでも私たちは空間をデザインするのではなく、この場所で行うこの行為をデザインしました。またこのパレットに描く絵を私たちが限定しない事により、住んでいる人がいろいろな絵を描くことができるので、インテリアというものは基本的に模様替えをしない限り景色が変わりませんが、気軽に線と円と点でつないでいくようなものは景色が変わっていくメリットがあります。単なる空間ではなく体験型にすることで自らの物語を築き、いつかここ東京で夢や希望をかなえてほしい、そんな提案です。
【06】 粋(いき)
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私たちは「粋」をひとつのキーワードとしてこの課題を制作しました。この粋というのは皆さん誰しも耳にしたことがあると思いますが、昔の東京、江戸に根付いていた人々の美意識のことです。意味としては、身なりやデザインがシンプルで洗練されていて、それでいて遊び心があるということと、単純美を愛する志向がありました。つまり、デザイン的にシンプルなものを好む、という傾向です。こういった物事は現代の人々の建築的な価値観だったり、目指す生活スタイルだったりと、とてもよくあっていると感じてこの「粋」という言葉を使っていきます。たとえばル・コルビジェのようなシンプルであるものこそ美しいと感じられるような価値観や、シンプルライフに代表されるような、シンプルだけれど決して単純ではないような生活を今の現代人は望んでいると感じられましたので、そういった物事をこの空間に落としこんでいこうと考えて作りました。まず全体的に和モダンの雰囲気で作りました。壁は左官風の壁紙を使用し、全体的に白と黒の洗練されたイメージで作りました。細かいディテールは、壁一面に東京らしさを感じさせるような都会的で現代的なビル群を、日本古来の墨絵を用いて描き出すということです。なぜビルを墨絵で描くかというと、ビルも墨絵もどちらも洗練されていて、それでいてかっこいいものだと感じるからです。ビルは新宿に立つとたくさんありますが、ほとんど直線と四角い面だけで構成されているものですが、かっこいいと思われるものや美しいと思われるものはたくさんあります。この東京モード学園は曲面で作られておりますが、それと同じように墨絵も白と黒の線だけで構成されていて、それでいて美しいものです。そういったものを組み合わせて壁に描き出すことで、グラフィックアートですが、元の和モダンのベースを崩さずに洗練されたイメージをよりくっきりと映し出すことができると思い、壁一面をデザインしました。もう片方の面は江戸時代の浮世絵を出力して、自分の着た服をかけると、浮世絵の人々を着せ替えていくというようになっています。浮世絵の顔も白黒にして、ちょっとかっこよく現代風にすることで洗練されたイメージにしようと思っています。壁に自分の服を掛けていくことで、こういった現代の服を浮世絵の過去の人々が着ているというような、ギャップを楽しむものですが、この過去と現代のギャップや、そのつながりを楽しむというのをこの空間の中で、重要なものだと考えており、墨絵も現代のものを過去の手法を使って描き出すというものでしたが、過去と現代が交じり合った空間の中で生活していくことで過去と現代のつながりを感じ、またその粋なこのデザインたちの中で囲まれて暮らすことで、自分自身も粋に暮らしていけるようになるといいと思っています。また土着の考え方、江戸と言うのは昔の東京ですので今ここにいる私たちがその昔の人々のその土着の考え方、美意識を感じる事によって東京らしく生きていくことができるのではないかと思いました。
【07】 Takeshita St.
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我々が設定したテーマが、「竹下ストリート」という題名で設定しております。今回この「竹下ストリート」つまり、原宿の竹下通りをイメージしたデザインを行いました。東京と言うのはやはり非常に多くの文化が交じり合っている場所である為、東京の文化のとがったところをクローズアップしてデザインを行うというかたちでこの原宿の竹下通りをテーマとして選びました。竹下通りというのはどういうところかというと、東京といえばファッションの非常に文化が発達しているところで、中でも竹下通りのファッションというのは世界的にも評価されていて、外国のほうでもカワイイという言葉が使われるようになった非常にファッションが優れた場所であるといえると思います。そこに我々は注目してデザインを行いました。女の子らしく明るく、カラフルなデザインというところを目指しております。壁紙は上下に分けて、下は木目調の素材を用いて自然のような形を現しているのと、上はカラフルな壁紙を用いて明るいお部屋を再現しようしています。実際この竹下通りのファッションというのは、竹下通りと一言でいっても非常に様々なファッションがあります。ちょっとパンクな形であったり、原色を用いて非常に派手なものであったり、ちょっと薄くてかわいらしいものであったりと、様々な部分がありその中でももう少し年齢層、ターゲット層をやや広く取るため、少し落ち着いたかたちの色合いとして、こういったデザインのお部屋を設定しています。装飾品を用いて、クローゼットの中から洋服を取り出し、ミラーで服を合わせたり自分の好きな洋服を飾ったりして装飾品もあわせてお部屋をデザインしております。反対側の壁面にはウォールシェルフを多用する事によって見せる収納をたくさん増やしております。これによって自分の好きなものをたくさん壁面に飾ることで、自分らしい部屋というものを表現できるように作っております。天井には蓄光素材を用いております。これによって夜電気を消してからも少し明るくなっているようなメルヘンチックなお部屋を演出するかたちでデザインを行っております。壁面に使っているこのウォールシェルフは木材の自然素材を使っているのに対して、ミラーであったりソファー、あとハンガーフックも色の濃いものを使って、メリハリをつけたお部屋を演出するということを心がけています。
【08】 New Me(新しい自分との出会い)
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私たちは今回のテーマである東京らしさを話し合い、見た目ではなく、そこはどういうところで、どういう理由をもって、どういう人たちが集まるのかからコンセプト・ターゲット選定を行いました。東京にはいろいろな人がいます。元から住んでいる人。転勤でやってくる人。学業で上京してくる人などたくさんいますが、今回私たちがターゲットにしたのは、18歳の女性で地方の方です。タイプとして、ファッション系の仕事での成功を夢として持ち、また東京でのおしゃれな生活、友達づきあいに憧れを持っているような人です。デザインイメージとしてお嬢様が生活するような上品な空間で、甘めではなくかっこいいラグジュアリーな空間をイメージできるようにブラック調な空間、アクセントに赤が映えるような空間を考えます。また、新しい自分に生まれ変わるということで、ミラーのある空間をイメージしました。そこで私たちが考えたテーマは「New Me新しい自分との出会い」です。コンセプトとして、東京にはビル群が立ち並び、たくさんの人々が行きかっています。育ってきた土地から離れ、立ち並ぶビル群の数や色のようにたくさんの方向性を、行きかう人々に負けない自分の新しい可能性や個性を信じ、上京してきた女性に「彼女自身も知らない彼女」に出会ってほしいと思い、この部屋をデザインしました。デザインイメージであげたとおり、上品且つかっこいい空間にまとめました。床面を白一色にしてしまうとぼやけてしまうので、黒い大理石調のタイルを使用しています。これにより、床の端が締まって見えます。壁と天井材はパターンが入った濃いグレーのもので、壁のデザインが寂しくならず、また装飾と喧嘩しない程度のパターンなので選びました。カーテンには渋めの赤を選びました。これは暗めな室内でモノトーンな配色だったので指し色にこの色を使用しました。またこの色を使うことによって空間にセクシーさが出ます。クローゼット部分には白いものを採用し、暗く統一された壁が寂しくならないよう、また清潔感も出し、お嬢様感を出してくれるので選びました。赤く光った部分は、ミラーシートを貼ったボードを設置し、背面にはLEDテープを仕込んでいます。LEDの効果によって顔の部分が明るくなり、自分の顔がきれいに見え、気分が上がればと考えています。また、材料をLEDテープにすることによって材料費を浮かすことができます。このミラーは室内の両サイドに設置しています。表面には様々な髪型や被り物、髭などのステッカーがはってあります。これはいろんな方向性の自分を見つけることができますし、楽しい気分で鏡に向き合えます。このステッカーははがせることができるので、飽きたり違う髪形に挑戦したいときに張り替えることができます。また今流行のSNSに投稿するネタになればと考えます。最後にこのミラーを室内の両サイドに設置し、向き合わせる事により、合わせ鏡になり、鏡の奥に室内が無限に広がっていくように見えます。これはターゲットである女性が、この無限に広がってく室内のように広い視野で成功してほしいと願いを込めてデザインしました。
【09】 江戸切子
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江戸切子と聞いてなんとなくその姿を思い描ける人は多いと思います。江戸切子は1834年に加賀屋久兵衛が切子細工の工夫をしたのが日本の切子の始まりとされており、今日までその切子の伝統は絶えることなく長く受け継がれてきました。当時は江戸を代表とする、今では東京を代表とする伝統工芸品に指定されているもののひとつです。東京は昔、江戸と呼ばれていたことも含めて、私たちは江戸切子を東京らしいものとして今回メインテーマに設定しました。今も大切に受け継がれている江戸切子、透明感と涼やかな印象を謳える、そんなお部屋を私たちは提案いたします。入り口を入って左壁にガラスの棚を取り付けます。そして、その棚に実際に江戸切子のグラスを置いて飾ります。テーブルはガラスの素材のものを、スツールは江戸切子のような模様の入ったクリア素材のものを配置します。江戸切子というテーマのもと、壁紙や天井には江戸切子の模様のような柄の入ったマテリアルを使います。壁と天井に使用するマテリアルは、江戸切子の切り込みのような模様が入っているため選びました。もうひとつの壁には、淡いブルーで凹凸間があるため江戸切子のイメージと合うと思い選びました。ドアや巾木、棚、ピクチャーレールには見る角度でキラキラと光沢感が出る素材の為選びました。また巾木に濃い色を持ってくることで、部屋全体にメリハリがつきます。カーテンと部屋は全体的にブルーで統一します。右側の壁の長押には、江戸切子に使われている伝統的な紋様をパネルにして飾ります。江戸切子の面白みのひとつに、彫られている多種多様な伝統的な紋様が挙げられます。江戸切子に使われる紋様は、簡易な直線まれに曲線の組み合わせでできています。これはガラス面をヤスリで削るので、どうしても簡潔なものでならなければならないことと、文化の構成を担っていた町人の好みがすっきりと勢いのよいものであった事に関連します。一つ一つの紋様に意味があり、紋様やその連続性にれっきとした法則性があるのです。そんな紋様をパネル化して飾ることで、より江戸切子の面白みを感じられると思います。また、使われている藍色と紅色は江戸切子の特徴のひとつでもあります。この紅色はブルーで統一された部屋のアクセントカラーとなっています。そして予算内でインテリアデコレーションを考えました。天井にはガラスクリスタルのリールを、既存の照明の周りに下げてキラキラ感の演出をします。プラスチックのクリアなスツールやガラステーブル、ガラスの棚や江戸切子のグラスなど、これらのインテリアデコレーションは透明感を第一に考えて選びました。様々な紋様をもち、光り輝く伝統工芸品としての魅力をもつ江戸切子をイメージしたお部屋を私たちは提案したいと思います。
【10】 今夜は帰さないよ。
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東京らしさについて考えると、スカイツリーであったり東京タワーであったりレインボーブリッジだったり、たくさん東京のいいところがあると思い、僕たちが今回テーマに選んだのが、東京タワーから見える夜景です。選んだ理由として、東京には夜景がきれいで、その夜景が東京の夜を飾るネオンの光であったり、遅くまで日本のために働く会社の光が夜を明るく照らしています。コンセプトが「今夜は帰さないよ」というコンセプトには理由があり、ターゲットを20代男性としてまして、彼女や大切な人と部屋で過ごすことが多いと思います。お部屋の中で東京タワーから見える夜景を感じられることができたら二人の仲もよりいっそうよくなるので、東京名物である東京タワー周辺の夜景をイメージし、部屋全体をデザインしました。世界三大都市とも言われている東京の美しさも同時に表現しています。床は光のあたり方によって見え方が代わってくるマテリアルを使用しています。壁、天井は、シンプルな黒いマテリアルで東京の夜空をイメージしております。ポイントとして、天井にLEDシートを貼る事によって、東京のネオンの街並みをイメージしております。壁にはワイングラスを並べ、上下にLEDシートを貼って、一つ一つのグラスにいろんな反射を巻き起こしてまるで東京タワーから夜景を見ているように感じられる演出になっています。
【11】 多国籍
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私たちのテーマは「多国籍」です。東京は東アジアの中心として多くの国籍の人々が集まっている発信地です。日本の文化が好きだから、日本料理が好きだから、仕事とか留学とかいろんな理由があったから、わたしたちはこの東京で出会いました。レオパレス21は快適な空間を作って私たちに提供してくれましたので、留学生たちが日本で楽しい生活を送ることができます。レオパレスに住んでいる外国人の留学生がとても多いので、外国人の留学生をターゲットとして提案します。インテリア空間の色と内装仕上は、入居者のかたが快適な暮らしをするために壁と天井の部分をクリーム色とか浅緑色のクロスと木製タイルを使用し、シンプルで心地よい空間を作ります。これらのクロスは耐火クロスなので入居者の毎日の暮らしは安全にすごすことができます。東京は日本で多国籍の外国人が一番多い都市なんですが、長く住み続けている海外の方々がたくさんいます。私たちは世界各国の国旗柄の折鶴を選んで壁に装飾しました。折鶴は江戸時代から今に至る、日本を象徴するモチーフのひとつとして海外の方々に人気があります。日本と東アジアで鶴は貴重で、世界平和の象徴です。白い壁に貼っている世界地図は耐水性が優れている壁シールです。これらの国旗柄の折鶴は羽を伸ばして自由に飛んでわくわくしながら飛んでいます。このような簡単な方法で広い世界観と東京らしさと多国籍を表現したいと思います。次はこの地図の下に収納スペースを設置します。この棚の上に置いているのは卵の殻に植える植物です。これらの植物はかわいくて生命力がたっぷりだけじゃなくて、癒しの効果があります。留学生の方が本と荷物をたくさん持っているので、本と荷物の厚さと高さを考えて四角型の収納スペースを設置します。右の直線の形のものは世界各国の名言を作った特製の形の壁シールです。言葉を強調する形に作って、いろんな国から来た方々に元気を与えて希望をかけて、強い生命力を示します。