将来の学校教師男女5人にインタビュー!
間伐材を通して教えられること
2017/03/31
学び

愛知県にある中部大学へ行ってきました!
中部大学は、「不言実行、あてになる人間」を信条とし、豊かな教養、自立心と公益心、国際的な視野、専門的能力と実行力を備えた、信頼される人間を育成しています。
また、優れた研究成果をあげ、保有する知的・物的資源を広く提供することにより、社会の発展に貢献しています。
そうした中部大学で2016年9月に開催された中部大学フェアの中で、間伐材を使用したものづくりブースがありました。話を聞く中で、「間伐材のことをたくさんの方に知ってもらいたい」「少しでも未利用材を減らしたい」という熱い思いを感じ、少しでもお手伝い出来ればと思い、今回現代教育学部児童教育学科の5名の皆さんにお話を伺いました!

左から(岡田葉瑠名さん、大薮城那さん、今町海登さん、高桑宗泰さん、鵜飼真由子さん)
ESDとしての間伐材活動について
Q.みなさんは、ESDとしての間伐材活動についてどのように知ったか教えてください。
今町さん≫宮川先生が講師を務めている、「多文化共生と教育」の講義のあと、私と鵜飼さんと岡田さんが先生に声をかけられたのがきっかけです。
何年も前から活動されていたのですが、1年ずつメンバーが変わっていて、今回は私たちに声をかけて下さいました!
Q.間伐材を使ってどのような活動をされているのか教えてください。
今町さん≫トヨタ産業技術記念館で開催されている“モノづくり講座「週末ワークショップ」”に協力し、間伐材を使って子供たちにものづくりを教えました。
また、実際に間伐材と係わっている業者の方や先生もいる中で、私たちが行っているものづくりを体験していただきました。

Q.活動されてみてどうでしたか?
大薮さん≫図工があまり好きではなかったのですが、1年間活動してみて、ものづくりの楽しさが分かりました!現代教育学部で小学校の先生を目指しているので、子供との係わりが出来てよかったです。
岡田さん≫子供たちに教える経験を今までしてこなかったので、子供たちの反応などを見ることができ、教え方の勉強になりました!
今町さん≫来てくれた子供たちと協力して作り上げたもので一緒に遊んだ時に、喜んでいる姿を見ると、自分のことのように嬉しかったです!
Q.どのようなことが身に付いたと感じますか?
今町さん≫のこぎりや電動ドリルを使うので、将来先生になったときに危険なものを使って子供たちに教えることのよい経験になります。普段の授業では積めない経験なので、今のうちから教える経験が出来たことは大事なことだと思うし、ありがたいと思いました。
Q.活動を通して楽しかったことを教えてください。
大薮さん≫子供たちとものづくりをすることが楽しいです。準備段階でも私たちが作ったことがないものだったり、触ったことのない木だったりするので面白いです。
岡田さん≫子供と接する時に、木のブロックがあるのですが、匂いをかいで良い匂いと言ったら子供たちも同じ反応をしてくれたり、子供たちの楽しそうな姿を見て自分も楽しい気持ちになりました。
大薮さん≫クロスパズルとか人気高いよね!みんな結構感動していました。
高桑さん≫クロスパズルは、はじめに何を使って解くかのクイズを出だします。そのクイズでなかなか答えが出なくて、難易度は高いのかもしれません!
大薮さん≫実際・経験としか見ていなかったけど、思っている以上に自分自身が楽しんでいたのでビックリしました!
今町さん≫結構難しい仕組みで作っているので、説明するのが楽しいです。問題を出して解けなかった時は優越感に浸っています!(笑)



Q.活動の中で大変だったことや苦労したことを教えてください。
高桑さん≫子供によっては、「やってられない」とか「1分も数えてられない」とか言ってくる子供もいました…。
大薮さん≫どうしたら子供たちに伝わるのか、本番前の準備が大変でした。紙芝居も一から私たちで考えるので、子供たちだけではなく、見てくれている保護者さんのことも考えなければいけないので、大変でした。

Q.活動されてみてどうでしたか?
岡田さん≫子供たちの中に、ものづくりが得意・不得意な子供もいます。6年生だとのこぎりも1人で扱えるのですが、3年生くらいだと1人では使えないので、教え方に苦労しました。
今町さん≫準備が大変でした。後は、子供たちが勝手にやったりとか、苦手なところがあるので、作業時間が変わってきたりします。ワークショップでは、別々のものを子供たちが選んだ場合、同時に教え、時間内に完成させなければいけないので大変です。

今町さん≫使う材料を用意はする際には、節があったり欠けていたりすると本番中に変えなければいけません。
子供たちで節や欠けている部分を発見して言ってくれる子供と、言ってくれない子供がいるので、言ってくれない子供には私たちで気付いて声をかけています。
Q.次へ引き継ぐ時に、特に何を伝えたいですか?
今町さん≫子供たちに対して初めから優しい態度で接すると、高学年の子供だと1人で出来ると思い込んで後々言うことを聞かなくなります。逆に厳し過ぎると、静かになってしまうので、始めの入り方はよく話し合っておく必要があります!
Q.将来どのような先生になりたいですか?
今町さん≫私は理科の先生になりたいです。図工やものづくりが好きなので、今回の活動を授業でも行いたいです。理科嫌いの子供が増えているので、私が知っている知識や理科の知識を与えられるような教師になりたいです。
大薮さん≫私は図工が嫌いなので、どんどん好きになっていきたいです。先生になって教える時に、今回の体験を基礎にしてしっかり教えられる先生になりたいです。後は、日常的に面白いものを作って、担任になった時に生徒に見せて話題に出来たらいいなと思います。
岡田さん≫調べ学習で森林のことをする時に、今回の経験がきっかけで、木材の特徴など調べたりしたので、「日本にはこんな木があって間伐材というものがあるんだよ」みたいな話が出来ると思います。私も大薮君と同じで図工があまり得意ではないのですが、「木を切ったりすると楽しいよ」とか、「こんなものが出来るよ」とか、嫌いな子供に喜びが教えられる先生になりたいと思っています。
大薮さん≫私も小学校の先生になりたいです。今回苦労した点として、どうしたら伝わるのかを考えて、子供たちに分かりやすく伝えました。後は、教えた時の子供たちの反応をしっかり見て、一人ひとりその子供にあった教え方や指導が出来る先生になりたいです。
高桑さん≫小学校と中学校の理科の教師を目指しています。私自身 座学が得意ではないので、実験を授業に取り入れて、今回行ったワークショップのような感じで、工具をあまり使わず、はさみやのこぎりを使って、「こういうのが出来るんだよ」みたいな感じで、取り入れられるところは取り入れて、しっかりと指導していきたいと思っています。

中部大学のよいところ

Q.あなたが思う大学のいいところは?
鵜飼さん≫総合大学なので、現代教育学部でしか会えない友達だけではなくて、部活やサークルを通して、いろんな学部の人と知り合えて、情報交換をしたり、教育に関わるような情報を色々教えてもらえたりするので、総合大学でよかったです。
今町さん≫小学校の教員免許と、中学校の理科免許を、2つ同じ学校で取れる大学って意外と少ないです。国立大学とか行ったらあるけど、私立大学だとなかなか探すのも大変で、特に理科がないです。教育系の活動も充実しているので、今はとても満足しています!

岡田さん≫他の学校だと専門コースとして国語なら国語と勉強内容が限定されますが、後々違う教師の勉強がしたくなった場合、中部大学であれば入学して半年くらいしてから、自分がどこに行きたいのか改めて決められるので、時間をかけてしっかり考えられるところです。教員との距離が本当に近いなっていうのは感じました。結構大学の先生って講義するだけで話しかけにくいイメージだったけど、話しかけると「おはよう♪」など、明るく返してくれるし、先生の方から挨拶してくれたり、名前も覚えてくれます!
大薮さん≫みんなよいところたくさんあるね!私が決めた理由は、ピアノ室がたくさんあるから!
小学校の教師ってピアノを弾くんですが、ピアノを習った事がないので、たくさん練習できると思い、他の大学でこんなにピアノが充実しているところは少ないみたいだったので、ここにしようかなと思いました。

今町さん≫ピアノも理科の実験室も結構充実しています!今度は、天文台もできるみたいです!天文台ができたら本当に理科系は充実するので、理科の人はぜひとも!!
応用生物学部もあるけど、その学部に専攻で進まなくても、他の学部でも結構理科のことを学べるので、理系の大学って感じですね。
私は寮生なのですが、大学の敷地内に寮があるので、登校時間1分くらいで着きます。1年生限定なので、2年目から一人暮らしになるけど、その練習としてはよいですね。男子限定で50人で、リーダーの方が3人くらいなのですが、それ以外は全員1年生で、学部学科がばらばらなので、友達も増えますし、横の広がりが一気に増えるので、面白いです!
大薮さん≫この他に最初に恵那研修っていう、「学科で友達の輪を深めよう」という研修があります!
今町さん≫恵那研修あるのは結構利点だよね。楽しかったし!1泊2日の修学旅行みたいだったよね。
大薮さん≫あとよいところは・・・3階。勉強スペースがしっかりしていて、プレゼンの練習とかも3階で出来ます!実際にモニターを使って出来るらしくて、そういう設備も充実してますし、図書館の中に、5人分くらいの個人スペースがあって、1人でやりたい時も、個人スペース予約すれば、1人で個室に入って勉強が出来ます。あと映画も見れて、数も豊富だし充実しています!


Q.最後に、高校生へひと言お願いします!
大薮さん≫想像以上に設備も充実していて、オープンキャンパスは外から見た景色しかなかったのですが、実際いろんな設備を使用してみたら想像以上でした!
岡田さん≫先生方が温かく、まじめな学生が多いので、是非来てほしいです!
今町さん≫とにかく設備がよいです!オープンキャンパスに来て、まず設備を実感してほしいです。どれだけ自分が勉強する環境が整っているかを知っていただきたいです。後は、目指している学部の先生と話してほしいです。熱心な先生が多いので、雰囲気を感じてほしいです。私も何人かの先生と話したのですが、ここに入学してみようかなという気持ちになったので、まずはオープンキャンパスに来て、自分で感じてほしいです。調べるだけだと限界が来るので、実際に見て信じてほしいです!

取材を終えて
将来、学校の教師を真剣に目指して勉強されていることが伝わってきました!
教育に係わる活動の一環として、間伐材の活動を通して今から子供たちと触れ合い教員を目指しているみなさん。普段話さないような将来の夢を語り、少し照れくさそうな表情でしたが、とてもキラキラしていました!
レオパレス21はこれからも中部大学のみなさんを応援しています!
ご協力ありがとうございました!