舞台を通して伝えたい、生きる力
2015/10/6
イベント

2015年10月17日(土)、2015年10月18日(日)に開催される、ミュージカル【Gift~いのちの贈りもの~】。札幌スクールオブミュージック&ダンス専門学校、札幌放送芸術専門学校の学生たちが、表舞台から裏方まで、エンターテイメントを通して、命の尊さ、素晴らしさを表現します。
今回は代表して、光(ヒカル)役の定本楓馬さん、ポッポ役の亀代志穂さん、音響の金村侑香さんに、このミュージカルに対する情熱、通われている学校の魅力、今後進学を控える高校生へのメッセージなど、語っていただきました!


Q. 定本さんは2年連続で【Gift~いのちの贈りもの~】に、同じ役である「飛田光」役で参加なさるとのことですが、このミュージカルの内容、またこのミュージカルを通して、どんなことを伝えたいか、教えてください
A(定本さん). 【Gift~いのちの贈りもの~】は、この舞台を通して、「命の大切さ、尊さ」を皆さんにもっと身近に知っていただきたい、というミュージカルです。僕が昨年演じて一番感じたのは、「生きているって素晴らしいな」ってこと。何気なく生きているけれど、公演後に「生きている僕」を実感した舞台でした。劇中では、治らない病気の人や、臓器移植を受ければ治る病気、いじめを受けている女の子や、いじめをしてしまっている人…そんな光と闇が混ざりあっています。この舞台を観たあとに、「生きているって素晴らしい、もっと生きたい」と思ってくれるように、舞台を通して伝えられたらな、って思います。役作りで、実際に病院に行って、想像をふくらませて、「普段の生活から自然と飛田光と一緒になっていく」努力をしています。この学校で、1年間勉強してきまして、昨年が100人に伝わったとしたら、今年は200人に…出来るだけ多くの人に、何か少しでも伝わったらな、という思いです。

Q. 「ホスピタルクラウンのポッポ」役の亀代さんは、どのような役柄ですか?また、昨年は参加されましたか?
A(亀代さん). ホスピタルクラウンというのは、本当に存在する「全国の病院をまわって心のケアをするピエロ」のことです。私の役であるポッポと、もうひとり、男の子のピッピで、光くんの居る病院に行きます。心に深い傷を負っている子供たちに、笑顔を届ける、愛や勇気、希望を与える、そんな役になっています。
昨年は、お客さんとして観ていました。そのとき、「来年はお客さんとしてではなく、必ずこの舞台に立って、今度は私から伝えられたらな」と思っていました。今は本番に向け、試行錯誤して頑張っています。

Q. 亀代さんの思う、学校の魅力ってなんでしょうか?
A(亀代さん). 私は女優になりたくて、お芝居だけを勉強したいと思っていたんです。ですが、「お芝居」といっても、映像と舞台に分かれていて、舞台だと体力も必要になりますし、ミュージカルになると、歌って踊ってお芝居して、と幅広くなります。授業では、ダンスや歌も学べます。あと、ダブルメジャーカリキュラムというシステムがあり、もし声優に興味があれば、アフレコの授業がとれたり…ダンスをもっと勉強したい!と思えば、ダンスコースの学生に混じって、(自分のコース以外の授業の)本格的なジャズやヒップホップも学べたりするので、将来の幅を広げるチャンスを作っていけることが魅力的だと思います。

Q. 今回このミュージカルは、裏方も学生が主体になっていると聞いています。金村さんは、どのようなことを担当していますか?
A(金村さん). 私は音響を担当しています。劇中で、バンドのセットが出てくるのですが、その音響や劇中のBGMのオペレートをします。役者がヘッドセットでマイクを付けているので、そのケアもしますし、肉声だけではお客様へ届かないので、影からマイクで音を拾ったり…。照明の演出も把握しながら、音を出さなければいけないので、舞台監督とかなり緊密に打ち合わせします。音がつながらないと成り立たないので、舞台裏ではコミュニケーションをとっています。

Q. 金村さんは、札幌スクールオブミュージック&ダンス専門学校の学生さんですが、進学を決めたきっかけ、また、今後の夢を教えてください。
A(金村さん). 高校時代、大きな挫折をしました。そのときに、コンサート(音楽)に出会い、「コンサートの音響がやりたい」と。この学校へ入学して、お芝居に関わらせてもらったり、色々な音響の種類があることを学び、経験しました。音楽だったり、お芝居のBGMだったり色々タイプがあるのですが、共通しているのは、「音が人の心を動かす」ということです。今の夢は、それを伝えていけたらいいな、と思っています。

Q. 定本さんからこれから進学される高校生へアドバイスをお願いします!
A(定本さん). 「出来ないかもしれない」「なれないかもしれない」、って思うことは簡単で…。悩んでいる人にとっては難しいかもしれないですが、本当に、ポジティブに無理やりにでも、「なってやる」「なるんだ」って思ったら、もう自然と身体が動いてくると思うんですよ。僕は最初自信がなくて、ネガティブ思考でしたが、周りの人に教えられて、周りの人と関わっていくにつれて変わっていきました。自分に自信をもって、仲間を大切にして、楽しく、全力で駆け抜けてください。

Q. 札幌スクールオブミュージック&ダンス専門学校、札幌放送芸術専門学校について感じることを教えてください。また、将来の夢を教えてください。
A(定本さん). この学校は…ズバリ、本気!この学校は本気です。先生方が、すごく熱心に指導してくれます。なんていうんでしょう…自分たちを見ていてくれる。この業界で活躍するために、本気で向き合ってくれる。その分、すごく厳しいです。でも、自分が本気であれば、学び続けていれば、チャンスにつながる学校だな、って入学して思いました。
俳優になることは、夢じゃなくて、今では目標です。だから、「夢は?」と聞かれたら、素敵な人になりたいです。面白い人になりたい。人を笑わせることが出来る人に、そして何か人に届けられる人になりたいです。
皆さんのお話を聞いていて、素直に、頑張っている皆さんを「応援したい!」と思いました。とても情熱的で「伝えたい」という気持ちが届いてきました。10月17日、18日の舞台がとても楽しみです!