私たちの雪合戦!
OUR合戦でスポーツ離れを解消しよう!!
2016/06/17
企画・イベント
今回は、徳島県徳島市にある徳島大学 常三島キャンパスへ行ってまいりました!
常三島キャンパスにある総合科学部は、人文科学・社会科学・自然科学に関する幅広い知識や、日本文化・外国文化の理解など、総合的な視点から学べる学部です。
2015年には「地域創生・国際交流センター」を設立し、多言語交流の出来る「コモンラウンジ」や「英語学習・コミュニケーションプラザ」を設置しました。
ちなみに…2014年にノーベル物理学賞を受賞した、中村修二さんは徳島大学工学部出身です!

そんな徳島大学のHPを見ていると・・・
「Sport Policy for Japan 2015」にて徳島大学の学生チーム(ウェルネスチーム)が優秀賞を受賞したとのこと!!
(http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2015120700035/)
Sport Policy for Japanって…?
どんなスポーツポリシーを提言したの…?
どんな人たちなの…?
気になることが多すぎて、早速聞いてきちゃいました!!
取材したのはこちらの4名!

坂本 直也さん
(人間文化学科/岡山出身)

川口 新さん
(人間文化学科/香川出身)

豊田 真実さん (人間文化学科/大阪出身)

池田 瑞姫さん (人間文化学科/愛媛出身)
-今回は、他己紹介をしていただきました!
川口さん→坂本さん
研究室と部活(水泳部)が同じです。研究室で同じになる前は水泳部での姿しか見たことがなく、部活では練習もすごくストイックで、練習がないときも筋トレや自主トレを積極的にされていました。研究室に入ってからは、距離が近くなり、話しやすくてとても気さくな方という印象です!
坂本さん→豊田さん
僕自身、言えば新参者なんですよね(笑)そんな中でもこの年上のおっさんの面倒を見てくれる、優しい姉御肌な方です。
豊田さん→池田さん
4人でやっていく上で、それぞれの方向性や考えもさまざまで、その中でも池田さんは考えがしっかりしていて、なおかつ引っ張っていく力があります。そういう面に凄く助けられています。
池田さん→川口さん
癒し!静かに黙って、知らない間に仕事を終わらせる人です。私たちの知らないところで凄く努力してくれていて、その力ですごく支えてもらったな、と思っています。
雪合戦をゆるくする?
-それでは早速、気になることをどんどん聞いてみます♪

Q.チーム名「ウェルネスコース」の由来ってなんですか?
豊田さん≫私たちが所属する総合科学部の心理・健康コース(H28年度より、心身健康コース)では、3年生になると、さらに、心理学教室と健康・スポーツ教室の2つの専門分野(研究室群)に別れることになり、この健康・スポーツ教室は、運動・スポーツを通してより良く生きるという意味で、通称「ウェルネス」とも呼ばれる教室になっています。そこからそのまま取って「ウェルネスコース」としました。
Q.今回優秀賞を受賞された「Sport Policy for Japan2015」とは、どんな大会ですか?
池田さん≫スポーツ政策を主に提言する大会で、大学3年生を対象にしています。
全国の大学3年生が、研究室単位だったりチーム単位でスポーツ政策を1から考えてプレゼンする大会です。その政策内容は、提言するだけで終わるのではなく、実行の段階まで練ってから発表します。
Sport Policy for JapanのHP (http://www.ssf.or.jp/spfj/index.html)
Q.今回そのSport Policy for Japan2015でプレゼンした「OUR合戦」。企画として挙がった経緯や名前の由来を教えてください。
池田さん≫まず、徳島県の三好市では毎年雪合戦大会が行われているのですが、私たちはみんな徳島出身ではなくあまり雪が降る地域でもないので、「どんな地域でも雪合戦ができたら面白いよね!」という経緯で考え始めました。雪がないのに雪合戦・・・というところから、「雪合戦をゆるくして、色々な年代の方や障害者の方と 一緒に出来るスポーツにしよう」というコンセプトで企画を進めました。
坂本さん≫単純に既存のスポーツをゆるくする(ゆるスポーツ)だけではなく、私たちが違う県から徳島に来たので、徳島の特色を活かして地域活性化の意味も込めてみようと思いました。なので初めは「阿波踊り」をもじって「阿波合戦」にしようと思っていたのですが、いまいち面白みにかけている気がしました。
試行錯誤していくうちに、ルールの1つとして「数あるルールの中から毎回ルールを書き換えられる」という設定を創り、徳島の特色だけでなく地域にあった特色を出せるように工夫しました。そこから、「みんなの、私たちの合戦」ということで「OUR合戦」と名づけました。

「OUR合戦は、永遠に完成しないんです(笑)」
-雪合戦をゆるくする、という発想。とても新しい!淡々と話していただいてますが、発想はかなり斬新で興味深いです!まだまだ気になることがたくさん。どんどん取材を続けましょう♪
Q.「ゆるスポーツ」とはどのようなものですか?
池田さん≫「世界ゆるスポーツ協会」(http://yurusports.com/)という団体がありまして、その代表の澤田さんという方が考案者です。私たち4人も澤田さんとお会いしてお話したことがあるんですが、澤田さんは昔すごく運動嫌いで、スポーツも大嫌いだったそうです。そういった運動嫌いな方でもできるスポーツや、障害者の方でも高齢者の方でも出来るスポーツを作ってスポーツの可能性を広げようと考え、出来上がったのが「ゆるスポーツ」です。


Q.企画立案にはどれくらいの時間がかかりましたか?
豊田さん≫5月から始まって8月に一旦実践を終え、試行錯誤を重ね…まだ完成とはいえないですね。
川口さん≫最初はバランスボールでサッカーをしたりなど、実践して考えて、また、実践して考えてっていうのを何回も繰り返して、結局定まったのが8月くらいでしたね。
池田さん≫「OUR合戦」の企画・実践とは別に「Sport Policy for Japan」のプレゼン準備があって…まだまだ「OUR合戦」自体は完成していないです。
豊田さん≫というか、永遠に完成しないんです(笑) 「私たち」の合戦なので、自分たちに合ったルールに作り替えることが出来るものなので。私たちはその枠組みを作っただけに過ぎなくて、中身は自分たちで取捨選択してもらいます。「このルールは要るけど、このルールは今日は要らない」って。
池田さん≫私たちがこれから「OUR合戦」に関して出来ることは、いろんな取捨選択ができるように、選択肢(ルール)をいろいろ考えていくことかな、と思っています。

Q.OUR合戦をやってみて気付いたことは?
坂本さん≫コンセプトの中にあるように、「運動離れを防ごう」「運動嫌いを克服しよう」という意味で、この「OUR合戦」は老若男女さまざまな方に体験していただきました。
地域の子どもたちが参加したり、高齢者の方が参加されたりしたので、そういう面でこの「OUR合戦」はもっともっと繋がりを広める可能性を秘めているのではと思います。
ルールの1つに「大きな声を一緒に出す」というものもあり、そういったのを見ていると、現代の中で失われつつあるものが少しでもプラスになっているのかなと思います。
Q.企画全体を通して、やって良かったなと思うところはありますか?
池田さん≫「Sport Policy for Japan」に出れたことは、私の中ですごく大きな経験です。あんなに大きな舞台で大勢の前で大スクリーンを使って発表する機会はなかなかないですし、私たちの考えをそのまま大勢の方に伝えられたこともとても嬉しかったです。
プレゼンの中で、観客からの拍手であったり笑いであったりうなずきであったりっていう反応を見れたときは、「辛かったり大変なことも多かったけど、頑張ってよかったな」と思えました。
今まで授業でもプレゼンはしたことがあったのですが、数あるプレゼンの中でも一番楽しかったですね。

Q.今後の活動予定は?
池田さん≫現在、世界ゆるスポーツ協会にある ゆるスポーツリストに、「OUR合戦」を認定してみてはどうですか、というお話をいただいております。それにあたって、「OUR合戦」がどういうスポーツなのかを誰が見てもわかるように動画を作成したり、ルールや枠組み整理をしていかなければいけません。
レオパレス社員≫ゆるスポーツのリストがあるんですね!
池田さん≫はい、競技もたくさんあります!最近では「ベビーバスケ」とか、「ハンドソープボール」とか、「こたつでホッケー」みたいな(笑)ジャンルもいろいろあります!
レオパレス社員≫競技は何種類くらいあるんですか?
全員≫数えきれないですね(笑)
キャンパスライフについて
-みなさん新聞社などからの取材経験もあるせいか、さすがのきっちりした受け答え!
女性と男性のバランスも絶妙で、お互いの得意分野を活かしてチームワークのある返答を返していただいてます!
そんなみなさんの、キャンパスライフについて伺いましょう!

Q.普段は大学でどのようなことを学んでいるのですか?
豊田さん≫坂本くんと川口くんはスポーツ経営学研究室なので、どちらかと言うとスポーツ普及とか、マネジメントといった社会科学に関する学問を学んでいるんですが、私は応用生理学研究室なので、身体の中身、運動・スポーツ活動によって、血管にどのような影響を及ぼすか、というような研究をしています。どちらかと言うと、自然科学に関する学問になります。
池田さん≫私も自然科学系で、手法は電子生理学です。脳波や筋電図をとって運動・スポーツとの関係性について研究をしています。
普段はそんな感じでみんな違う勉強をしています(笑)
Q.徳島大学のいいところは?
池田さん≫キャンパスは別れていますが、蔵本キャンパスには医・歯・薬学部があります。また、常三島キャンパスには、私たちの所属する総合科学部以外に、工学部(平成28年度からは、工学部はなくなり、理工学部と生物産業資源学部が新設された)もあって、その工学部では、電気について学んでいる方や、コンクリートの研究をしている方、LEDの研究をしている方など、色々な人がいます。
就職するとそういう違ったジャンルの方と話す機会は減ってくると思うのですが、そういう意味でこの大学は色んな価値感に触れられる場所かなと思います。
レオパレス社員≫他の学部の方との交流もあるんですね。
全員≫ありますね。
豊田さん≫友達の友達だったり、自然とあります。
坂本さん≫私は部活での関わりが多いです。部活の友達の友達だったり、どんどん広がっていきます。
豊田さん≫他には、コースによって少人数のところもあり、それだけで関係も濃くなるし、先生とも仲良くなれます。私たちは坂本くんと川口くんとはゼミが違うんですが、こうやって先生を通して一緒に活動させていただいたり、「これがやりたい!」の一言で、「じゃあやろう!」ってなってくださる先生が多いです。好き勝手やらせていただいて、感謝しています(笑)

Q.最後に、高校生へ一言お願いします!
川口さん≫大学って、テキトーに過ごそうと思えばいくらでも過ごせるんですね。暇というか、とりあえず勉強だけ、って感じで。だから、あまり皆がやっていないようなことにチャレンジしてみたら、意味のある楽しい大学生活になると思います!
坂本さん≫何か1つやりたいことを見つけてくれたらと思いますね。卒業するときに「僕は学生生活でこれをやったんだぞ」って自信にもなると思うので。なにか1つ見つけてもらえたらと思います。
豊田さん≫受験勉強の大変さを忘れるくらい楽しい大学生活にできるかは、自分次第です。ただ、お2人(川口さん/坂本さん)が言ってたみたいに、新しい発見・新しい出会いがあって、一瞬にして世界が広がる場所です。頑張って、志望大学に合格してください!
池田さん≫一言で言うなら、学生の特権を最大限に生かしてほしい!実は学生ってだけで、「何かをしたい」って立ち上がったときに助けてくれる大人がたくさんいてくださるんです!何かしたいって思ったときに、作る時間もあって、力もパワーもあって・・・だから、大学生の特権を最大限に生かしてください!
取材を終えて・・・
取材中 OUR合戦について、今後競技大会を行いたいかという質問をしたところ、「あくまでOUR合戦は、ゆるスポーツであり、普段スポーツをしていない人がスポーツに触れるきっかけになればという思い」と、4人の共通認識を垣間見ることができました。
今回のチームは、発表の為に結成されたチームということでしたが、準備を経て、実際にOUR合戦をすることで、4人の役割も明確になっていったのだと感じました。女性2人が発言が多かった印象ですが、全員の共通認識がしっかりしていることもあり、男性方も頷きながら聞いたり、バランスの取れた4人でした。
今回の優秀賞受賞がゴールではなく、普段スポーツをする機会がない人でも気軽に楽しんでもらいたい、スポーツをするきっかけにしてもらいたい、という思いを取材を通して感じることができました。
世界ゆるスポーツ協会に「OUR合戦」が認定されることを楽しみにすると共に、今後の更なる活躍を期待しています!
取材にご協力いただき、ありがとうございました!