四国学院大学 目指すは女優!!永山 香月さんってどんな女の子?
2015/10/6
イベント

四国学院大学 社会学部 身体表現と舞台芸術マネジメントメジャー 4年 永山 香月さん 今回は四国学院大学に在学中の永山 香月さんにインタビューをして参りました。熱い想いをもって女優を目指している彼女は、先日までZeppブルーシアター六本木にて行われていた舞台「転校生」にも出演!!そんな彼女の普段の姿や、女優へ掛ける思いを取材いたしました!

Q. 演劇を始めたきっかけは?
中学時代絶対に部活に入らなきゃいけなかったので、運動は苦手だしどうしようかなって考えてる時に、仲の良い友達が演劇部に入部するからということで入ったのが動機です。入部してからは、顧問の先生が本当に面白い方で、まんまと演劇に取り込まれてしまいました(笑)
高校では高校演劇というジャンルの大会があるのですが、その地区大会を中学時代に毎年部活のみんなで見に行っていて、そこで見た松山北高校に進学を決めました。演劇を続けたいというか、演劇にしか興味が無かったんですね(笑)それからは部活をする為に学校に行っていました。

Q. 普段はどんな稽古をされていますか?
一般的には演出家さんによって違うので、稽古と一口にいっても色々ですね。発声練習から入る演出家さんもいらっしゃれば、まったくせずに物語の時代背景の勉強で座学から入る演出家さんもいらっしゃいます。他にも歌や踊りがある作品の場合は「とりあえず歌を覚えましょう」とか。本当に決まりが無いので、さまざまな方法を導入して台詞を覚えていく感じです。
私自身は、ある演出家さんのお言葉で「千秋楽で最後だから頑張ろう!って言うなら最初からやろう!」というのをすごく肝に銘じていて、もちろん緊張で失敗とかはあるのですが、本番では楽しみつつ、稽古も本番さながらに!といつも思っています。

Q. 休日の過ごし方を教えてください。
稽古です。最近は『転校生』のオーディションのために学校の作品に参加しないことが多かったのですが、大抵1ヶ月に一度は公演を行っているので、休みの日も学校で稽古をしていることが多いです。もしくは、授業ですね。土日に東京などからプロの演出家が来られてワークショップ型の授業を行っているので、それを受けたりしています。なのでなかなか遊びには出かけないですね。
映画鑑賞が趣味なので、『未来世紀ブラジル』とか『時計じかけのオレンジ』とか…古いですかね(笑) 昔の洋画が好きです。

Q. 「転校生」のオーディションに応募したきっかけは?
元々この大学が無かったら上京したいと考えていて、でもいきなり何もなしで上京しても本当に狭き門なのでなかなか難しいかなと思い、そんな時に『転校生』のオーディションがあると知って応募しました。 もちろん何か所属していたとしても最初のうちはなかなかお仕事がないとは思うのですが、だからこそ在学中に東京で舞台が踏めたらと思いました。

Q. 舞台ではどんな役が多いですか?
たいてい劇中に一回は怒鳴るようなきつい役が多いです(笑)私は同世代だと背が高い方なので、そういうのもあると思うのですが、あまり か弱い可愛い役は回ってこないです(笑)
なので今回「転校生」で演じた女子高生役は本当に初めての役柄でしたね。出演が決まってから、女子高生を見かけるとすごく見てしまいました。
でも結局どんな役でも 登場人物の中で“あまりしゃべらないけどなぜかこの人に目が行く”っていうような、そんな役者さんが「素敵だな~」と思うので、そういった演じ方が出来るようにしていきたいと思っています。

Q. 本番で失敗することもあるんですか?
ありますね(笑)台詞が飛んでしまうことはないのですが、やっぱりどうしても噛んでしまったりとか…。でも、そういう失敗をしてしまった時に「あ、失敗した!」ていう顔をしたらいけないので、何も無かったかのようにしないといけないですね。特に大学に入ってからは有料公演が多いのでお客様にお金をいただいているという面で「それに見合った事をしなきゃ」と思い、プロ意識を忘れずに日々演技しています。

Q. 色々な演出家さんがいらっしゃる中で、どのようなやり方が自分に合っていると思いますか?
最初からこうしてこうしてって決められると、役者としては演技を試せないというか、決められた動きにいかに動機付けするかという作業が主になってきてしまうので、最初の一週間くらいは自由にさせていただけると何でも試せる期間があっていいかなと思います。
例えばここで笑ってって言われてただ笑うだけじゃダメなんですよ。“それまでにこういう経緯があったから笑う”とかっていうのを考えてする作業が出来るか出来ないかだ、とよく言われるので。そういうのを考えて試す期間として最初はやっていきたいですね。

Q. 演劇関係を目指す方にとって四国学院大学の良いところはどこですか?
まずこのスタジオがしっかりあるところですね。普通稽古場を借りる時はお金がすごくかかったりするので。このスタジオがあれば稽古も出来ますし、こんなに機材が揃っているところはなかなか無いです。
なので、週末にはプロの演出家さんが来てワークショップをされたり、1ヶ月間学内の宿舎に泊まって、学生と一緒に作るアーティストインレジデンスというものを行ったりもします。なので東京にいたら会えない演出家さんと会えるというのも魅力的だと思います。四国にいながらこんな環境はなかなか無いんじゃないのかなと思っています。

永山さんの卒論テーマを紹介!「老いることと演劇」
高齢者や介護を必要とする方たち(例えば認知症の方)がいらっしゃる現場でも演劇が役立つのでは、という研究です。
現在さまざまな現場でワークショップが行われていると伺いました。最近では香川大学の医学部に演劇のワークショップをしたり、教育の現場では脚本家の平田オリザさんを主体に演劇に取り組んで広がってきているとの事です。他にも企業研修や街おこしなどで演劇的な手法をつかう場合がでてきたりしていて、そんな中で介護の現場でも取り入れられるのではないかと思いこちらのテーマを選びました。
卒論を書く上では、実際にそういう活動を岡山県でされている青年団の役者さんにインタビューさせていただいたりもしました。また、認知症の方は同じ話を繰り返しされるケースが多いのですが、その繰り返しの中で「あ、これお気に入りなのかな」という部分をそのまま文字に書き起こして台本を書いてみたりもしました。
卒論も残すところ書き写すだけの状態ですので、頑張ります!!

Q. 永山さんにとって演じる魅力とは?
そこにはないものを、言葉とか身体を通して表現できるところです。例えばイワーノフというお芝居はロシアが舞台なのですが、ここはロシアではないのにロシアのように見せなきゃいけないとか…。無いものを体を使って表現するところですかね。なので演じるときは脚本が伝えたいことをきちんと伝えられるように心がけています。なかなか出来ないですけどね(笑)

Q.女優に向かって飛び込んでいける原動力の源は?
そうですね~…もちろん経済的に不安が無いわけではないですし、ましてや東京で生活していくのは大変だと思います。だけどやっぱり…簡単に言ってしまうと好きなことをしたいだけなのかもしれないです。大人になっても。
まじめに遊ぶ、まじめに馬鹿なことをするっていうそういうことがしたいのかも知れないですね。
最終的には劇場に気軽に足を運んでもらうきっかけを作るような役割というか…恩返しが出来たらなと思っています。

高校生の方に一言お願いします!
私自身が高校時代都会に行きたかったように、都会にいたほうが演劇・芸術の勉強が出来るんじゃないかと思いがちなのですが、本当に四国の小さい香川県でも、これだけのことが学べますし、もし悩んでいるなら、四国学院大学、演劇コースは1つの良い選択肢だと思います。他のコースもたくさんありますし、演劇コースだけが学費が高いというわけではないんですよ。だから本当にいい環境だと思います。
自分の好きなこと、やりたいことに全力投球の永山さん。話してみるとおっとりとした印象でしたが芯は強く、自分の夢を叶えたいという強い意志を感じました。これまで四国学院大学で学んだことを糧に、東京でも頑張ってほしいと思います。レオパレス21は今後の永山さんの活躍を応援しています!
お忙しい中取材にご協力いただき、ありがとうございました。