大学・学生のサポートに奮闘中!
まるで会社組織のような学生支援室【PIER】に注目!!
2016/04/22
学び

愛媛県松山市にある松山大学へ行ってまいりました!
90年以上の歴史がある私立大学で、全国大会でも上位に入る女子駅伝部が有名!!
そんな松山大学の特徴の一つが、【学生支援】を学生自ら行う、学生支援室【PIER】!!!
その代表がとってもパワフルだという噂を聞きつけて、早速お話を聞いてきました!

松山大学 経営学部 3年次生
大澤 拓也さん
PIERの代表を務めながらも準硬式野球部に所属し、アルバイトもこなすパワフルボーイ!!
準硬式野球部では、 、2014年度の四国インカレで準優勝。2015年度の春期四国1部リーグでは2位となり、9月に愛知で行われた全国大会へも出場しました。
モットーは「学生による、学生のための、学生生活支援!」(PIERのモットーです。笑)
学生による学生のための「研修」
- PIERの女性スタッフ(仙波 世吏佳さん/畑田 嘉奈さん)にも同席していただき、取材スタート!!

Q.主な活動内容を教えてください。
「PIER」は学生による学生の為の学生生活支援活動を行っています!
自分たちが入学してから先輩方に教えていただいたことを、後輩たちに伝えていきます。履修登録など大学に入ってからもわからない事が多いと思うので、それを僕たち学生目線で伝えていけたらいいなという想いで学生生活支援活動をしています。
入学式で新入生のインタビューを行い抱負を聞いたり、オープンキャンパスの補助で今の大学生の生活について高校生に質問して貰ったり、野球応援もしています。
新入生が入学する時期は、履修相談・授業の教室案内をします。
Q.復興支援も行っているとお伺いしたのですが・・・?
そうですね。まだまだ東日本の復興を進めているということを忘れて貰いたくないという想いから、(松山市の)高島屋の前にある坊ちゃん広場で毎年募金活動を行っています。広島災害復興支援ボランティアとして、一昨年広島で災害があったときには、直接現地に行ってボランティアをした学生も数名います。
自分たちでできることが何かないかと考えて始めたので、来年も継続していきたいです。

Q.今までの活動での悩みは?
いやー、どの企画に携わっても悩む事は多いですね。
最近携わったこととしては、PIERスタッフ研修です。これは「PIERに入ったからには卒業するまでに何かしら能力を付けたい!」ということで学生主体で企画運営するんですが・・・とても大変です。
研修するにあたって、みんなはどんな能力が欲しいのかであったり、どうしたらそれを身に付ける事が出来るかなど、10人ぐらいのメンバーで考えるんですが、すごく難しいです。同期や後輩からの意見も参考にしますが、意見をまとめるのが大変です。
でも、それが出来た時の達成感は、僕は大きいかなって思います。なので他の企画に携わったメンバーにも、絶対しんどいですけど、最後には「やって良かったな」って思って欲しいです。
そしてまた次の企画に携わって貰いたいなっていう気持ちでいますね。
Q. スタッフ研修の内容について、どんな要望が多かったですか?
PIERに入ってからどんな力を得たいかを聞いて、それに沿った内容で進めたのですが、その中でもコミュニケーション能力に関する要望が多かったです。
グループワークをしてもなかなか意見が出ない事が多く、メインスタッフなしで自分たちだけで進行出来るかって言うと、やっぱりなかなか難しいので、聞く力が必要なんじゃないかと思い、そこを伸ばす内容にしました。
具体的には、各グループで1つの企画を考えて貰って、グループ内で話し合いをして貰いました。その中から1番・2番を決めてそれを後期のイベントとして実際に採用し取り組むというものです。
仙波さん≫学生の数が多いので、学部の中でしか関わりがなかったり、学部の中でもほんの1部の人としか関わりがなかったりするので、友達の輪を広げたくてPIERに入った人もいます。
そういったところから、様々な人と関われるような企画も考えました。
Q.「様々な人と関われるような企画」とは、具体的にどんな企画ですか?
「シラバスだけではわかりにくい授業の、授業風景を紹介出来たらいいよね」という事で、シラバスを基にその授業を受けた先輩からどんな授業だったかを教えてもらったり、その授業の映像を撮って授業の雰囲気を見られる様にしたいということもあり、今後取り組もうとしています。
組織としての活動
-同席いただいた女性スタッフ(仙波 世吏佳さん/畑田 嘉奈さん) に少々押されぎみなリーダー(笑)
パワフルだけど女性には弱い模様です(笑)紳士な証拠☆☆

Q.代表に決まった時、心構えなどはうまれましたか?
いやー、正直最初はどうなるんだろうって思ってました(笑)
昨年は副代表を務めていたのですが、その時からほとんどの仕事が自分に回って来ていて、当時は4年次生が代表だったのですが、【就活が始まった→PIERに来れない→副代表の自分がやらなくてはいけない→はぁ~。】みたいな!
本当にしんどかった思い出があるので、自分が代表になったら1人1人の負担を上手く分散させてあげたら多少は楽になるのかな、ってちょっとだけ思いました。
畑田さん≫「ちょっとだけ」か・・・(笑)

Q.PIERに入った当初と今でここが変わったな・ここが伸びたなという所はありますか?
畑田さん≫私は2年次生から入りました。なのでまだ入って2年目ですが、入った時はPIER自体まだ組織として成り立っていなくて・・・。1年目の時はそれをすごく感じていました。企画を進めていくうちにどんどん崩れていってるなって。でも今年度に入って見直した事で、企画もスムーズに回って行くし、いろんなメンバーが企画に参加してくれているので、PIER自体ではそういったところが伸びたなって思います。
個人的には、人前で話す事が苦手でしたが、メインメンバーとして100人の前で司会進行をしたり、企画の説明をしたりするうちに、コミュニケーション能力と人前で話す力が身に付いたと思います。
仙波さん≫組織で活動するのに必要なことを考えるようになりました。その1つが役割分担です。自分にはこういう役割があるんだなっていう事と、人それぞれ考え方が全然違うっていう事が良く解りました。
ミーティングを行う中で、自分が発言するのか、誰かの意見を引っ張るのか・・・。リーダーの補助として役割を果たさなければいけなかったり、みんなの意見を調整・共有しなければいけなかったり、そういうところがまだ出来ていないんだなということに気付けました。
大澤さん≫人前で話す事が多くなって、そこで話せる様になったんじゃないかなって思います。やっぱり、入学してすぐのガイダンスで各学部に回って1年次生に向けてPIERについて説明したり、他の所でガイダンスに参加させて貰ったり、1回に100人・200人の前でしゃべる時にその都度緊張もしてられないと割り切れる様になったかなっていう所が大きいです。後は、色んなメンバーがいるので、その子の良い所を出来るだけ引っ張ってあげたいなと思い、苦手な事を挑戦させてあげたり、得意な事を思いっきりさせてあげたり、よく人を見るようになりました。

現在のPIERは60~70%完成形
- これからのPIERについて、リーダーである大澤さんはどんなことを思っているのでしょうか・・・?
Q.大澤さんはこの1年の間にPIERをどこまでの形にしたいと考えていますか?
年間のイベントスケジュールがあるので、いつまでに・何を準備しないといけないかとか、去年はどのくらい来場者がいたかとか、今年から企画書・報告書を作るようにしました。
後輩にも積極的に参加して貰っているので、これから同じイベントをする際には最後まで組織として行動が出来るような体制づくりが出来ればと考えています。
Q.今現状で大澤さんとしては何%完成していますか?
そうですねー・・・60~70%くらいは出来ているかなと。
特に2人(仙波さん/畑田さん)を中心に3年次生が頑張ってくれているので、その3年次生が抜けた後に今の2年次生だけで大丈夫かな?っていうのが残りの30~40%ですね。それをこれからの課題として取り組んで、後輩たちを育てながら残りの期間を頑張りたいと思います。


Q.ずばり、PIERの魅力ってなんですか?
魅力ですか?!そうですね~…。色々な人と関われる・色々な人の考えを聞ける!!
今の2年次生と1つの企画について話をしていたら「あ、でもこれはこうですよね!」と意見をくれて、「あー、なるほどね」となることがあるので、学年とか関係なく色々な考えに触れられるっていうのが魅力ですね。
Q.じゃあ、もう少し範囲を広げて松山大学の魅力ってなんですか?
他の大学をあまり知らないですが、自分たちが考えた事を大学の職員さんが一生懸命考えて検討してくれるので、学生と大学が連携できているなと思います。
仙波さん≫たまたまポロっと言った事を実現できたり、一人では難しい事でもPIERスタッフと大学の職員さんが協力する事でほんとに企画として出来てしまうので、楽しいです。素晴らしい職員さんと素晴らしい大学です!!

Q.最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします!
仙波さん≫私は大学って本当に自由な所だと思うんですよ。遊ぼうと思ったらいくらでも遊べるし、勉強しようと思ったら勉強だけ出来ると思うんですけど、自由な分、自らを律して頑張ってほしいなと思います。勉強だけじゃなく、遊びも人間関係もそうだし、サークルや部活もそうだし、自分で自分を律して頑張ってほしい。
松山大学に入りたくて入った人、そうでない人もいると思いますが、入ったからには頑張って欲しい。
これは多分自分自身に言っている部分も有ると思うんですけど、でも私はこうしてPIERに入っていろんな人と仲良くなれて、企画をする事もできて、本当にPIERに入って良かったなと思っています。共感してくれる方がいたら、PIERに入って頑張ってほしいです。今の自分に満足せずに何か身に付けて卒業して欲しいなと思います。

畑田さん≫大学に入ったら時間がすごくあるので、自分でやりたい事を見つけて全力でそれに向かってほしいと思います。勉強だったり、留学だったり。その中の1つとしてPIERにやる気を持って入って来てもらえれば、自分がやりたい事が出来るし、自分の中のできることとか伸ばすべきところを知ってもらいたいので、「がんばるぞ!やる気は有るぞ!」と言う人は、ぜひPIERに入って自分の能力を伸ばしてほしいです。

大澤さん≫じゃあ、最後に。後輩に一言ですよね?!もう、入ってくる前提で話します(笑) 大学に入ったら何かに挑戦し続ける事が大切だと思います。2人が言ってくれた事がその通りなんですけど、僕も小学生から野球をやっていて、野球以外の事も頑張ろうと思い大学入学後はPIERに入りました。どんなことに対しても「やってみない?」って声を掛けてもらったら、基本的には断らない様にしています。でも、最初の踏み出す勇気が無い時期もあり、断ってしまう場合もありました。でも「やります!」って言って始めた事はどれも良い経験になりますし、色んな出会いの機会だと思うし、自分から一歩を踏み出せば本当にいろんな人と出会えるので、その出会いを大切にして、色んなことに挑戦してもらえたらなと思います。
まとめ
大澤さんは、本当に責任感が強く、ほとんど組織化されていない団体を自ら組織化し、今後長く続けていけるように強い団体にしようという思いが取材の中で伝わってきました!
また、所属している学生が在学中に新たな自分の発見と、その発見を成長に繋げ有意義な学生生活を送る為に日々努力していて、それが実際に本人の成長にも繋がっているのではと感じました。
そんなPIERの皆様をレオパレス21はこれからも応援しています!!
※学生の年次は取材時のものです。