染物文化よ、永遠に!!
3大染色地のひとつ 中井・落合地域を守る学生団体!
2016/03/04
部活・サークル

東京都新宿区・埼玉県さいたま市にキャンパスを持つ、目白大学。
今回訪問した新宿キャンパスは、都心部に位置するものの、学内は自然が多く、静かな印象でした。
ここ目白大学に、珍しい団体に所属している学生がいると聞きつけ、さっそく行って来ました!!

学生にインタビュー・・・の前に、せっかくなので校内散歩♪
学内には新宿を一望できる展望台があり、大変にぎわっていました!歴史ある学校なのにとってもロマンチックでいい雰囲気です。
- 皆様お気づきかと思いますが・・・
そうです。今回インタビューした学生さん、こちらのお二人です!!

目白大学 経営学部 3年
本戸 麻紀子さん

文化学園大学 造形学部 3年
遠藤 樹さん
今回お二人にお伺いした内容は、中井・落合地域周辺で地域貢献の一貫として活動する学生団体「ちえの小道」通称「ちえこ」について!!
本戸さんは「ちえの小道」の部長として活動し、遠藤さんもイベントの当日準備や計画など、幅広く活躍しています。
染の小道について
- インタビューの前に主な内容を予習しておきます。

「染の小道」は、染物のイベント企画プロジェクトです。
中井・落合地域の染物文化は、京都の京友禅・金沢の加賀友禅に並ぶ、3大染色地として知られていました。
近年、染色業者などが減っている中、「染の小道」は、落合・中井を「染めの街」として再び日本や世界へ発信すること、そして、地域が大切にしてきた価値や環境を多くの方々に直接体験していただき、地元の活性化につなげることを目的として活動を進めています。
学生団体「ちえの小道」は、この「染の小道」と連携し、地域活性活動を実施しています。
ほかにも、学区内イベントなど、学生ならではの企画も運営されています。
生地に込めたドラマ
- お待たせしました!インタビュー開始!!

Q.「ちえの小道」では主にどのような活動をしていますか?
メインとしてはツアーをやっていますね。“ちえこツアー”といって、「染の小道」のツアーの一貫で、周るルートや話す内容を私たち「ちえの小道」が設定して、実行していただくものです。
当日ちえの小道からも手伝いやサポートでメンバーを配置しています。
その他の活動として、去年は7月に目白大学で遺跡フェスタというのがありまして、こちらの周辺で遺跡や土器が発掘されるらしくて、そこでツアーをさせて頂きました。
後は染物に関する知識をみんなで共有する勉強会を開催したり、“打ち水”といって染の小道の方達と着物を着て中井周辺の地域に水をまいて歩いたりもしています。染の小道のイメージである着物のアピールや、地域交流のきっかけという目的があります。

Q.「ちえの小道」に参加されたきっかけは?
遠藤さん>もともと着物や和物が好きで入りました。着物や和物の勉強がしたくて「染の小道」に参加したのがきっかけで、そこから「ちえの小道」の存在を知って入りました。自分は学校の授業でも染物をやることがあるので、いつか自分の作った着物でイベント進行をするのが夢です。
本戸さん>きっかけは先輩から「ちえの小道」のことを聞いて、興味を持ったからです。
もともと家が和風の作りでして、親の勧めで習字を習ったりもしていたので、そういったことに興味はありました。それで、大学に入ったら染物とか和風に関わった習い事をしようと考えていたので、ちょうど良かったです。

Q.染物の魅力とは?
本戸さん>いろんな柄があることですね。色んな柄があって、それによって帯の出方(コーディネート)が違うので、そういったところが魅力かなと思います。
遠藤さん>染め方は色々あって、その中でも自分は型紙を使った染め方がすごい好きです。型染めはルールがしっかりしているところが魅力だと思います。染め方によって決まりごとがあって、例えば型紙を使ってこの柄を出すならこの作りにしなきゃいけないとか・・・ある程度あるんですよ。
その上で、この柄を出したいと思ったときに、ルールの中でどう対応していくか、もしくは違うやり方を模索していくか。その上で、職人さん魂といいますか、培った人生をこの生地に込めるドラマ!(笑) 熱くなっちゃうんですけど、そういうところに自分は情熱を感じますね(笑)
レオパレス社員>新しい色を見つける探究心。とても面白そうですね!色の組み合わせのコーディネートっていう話にも繋がるのかな。そういうのが染物の魅力なんですね。
本戸さん>そうですね。色々見ていても飽きないんですよね!
遠藤さん>長持ちするしね。
本戸さん>化学染料とかじゃなくて昔から使われているものの色って、すごいしっかりしていて、わび・さびとは違うんでしょうけど、朽ちていく事がより魅力になるっていうんですか。そういうのを見ると染物っていいなって思いますね。昔ながらのものを使った染物を着てみたいな って!高いんですけどね(笑)
いい大人になりたいなら、ここ(ちえの小道)!!
- ちえこライフを満喫されているお二人ですが、今後の課題などはあるのでしょうか?

「ちえの小道」 入ってよかったこと
・色々な方と触れ合える
・中井の地域に関われる
・企画の裏側が見れる
・自分の好きなものに関われる(染物/地域交流/ボランティア活動/おしゃべり)
「ちえの小道」 今後の課題
・メンバーの増加
・PRの場を多く設ける
・サークルとして認定される


Q.新メンバー募集ということで、メッセージをどうぞ!
本戸さん>「ちえの小道」最大の魅力としては、地域の方々と関われることです。そういった大学生にしかできない体験ができたり、学生同士の繋がりだけでなく事前に大人の方々と関わる体験ができます。
染物や着物に興味が無い方が参加しても、きっと楽しいと思います!
遠藤さん>どこのサークルに入っても一番大切なものは“連携”なんですね。型染めでは、誰かが型を作って、誰かがそれに色をいれて、また違う誰かがそれにさらに色付けをして…誰かが蒸して、誰かが洗い流して、また別の誰かが仕上げをする。この連携がすごい大事なものなんです。
「染の小道」や「ちえの小道」では、そういった情報が勝手に入ってきて勝手に染み付いてきます。
いい大人になりたいなら、ここ(ちえの小道)ですね。
社会勉強の一環も兼ねられるし、僕自身入ったおかげで人として成長できたなと確信をもって言えるので、自身をもってオススメします!
まとめ
インタビューの初めでは大変緊張されていたお2人でしたが、写真撮影・インタビューが進むにつれて、染物の良さや楽しさを大いに感じ取らせてくださいました。お2人とも非常に仲が良く、息もピッタリでした!
これからも、他の染色地に負けないくらい、地域を盛り上げていっていただければと思います。
レオパレスでは、そんな「ちえの小道」の皆様を今後も応援していきます。