埼玉県飯能市を守る学生消防団にインタビュー!
2017/09/26
企画

埼玉県では、地域防災の要となる消防団を地域で支えていくため、平成28年11月1日から「埼玉県消防団応援プロジェクト」を全県で展開しています。
学校に通いながら、学生消防団として活躍している学生が、駿河台大学にいるとの情報を入手しましたので、会いに行ってきました!
プロフィール

法学部
冨岡 勇輔さん

法学部
奥秋 拓実さん

法学部
佐藤 善久さん

法学部
野口 有海子さん

法学部
大塚 未理さん

消防団について
Q.消防団を知ったきっかけを教えてください。
佐藤さん≫長年続けてきた野球を大学1年生の時に辞めてしまいました。何かしなくてはと、迷っている時に、先生から「消防団のガイダンスが今度あるから行ってみたら?」とアドバイスをいただき参加してみたのがきっかけです。
冨岡さん≫僕の住んでいる地域では消防団の活動が活発で、イベントがあるとよく警備などを担当してくれていたので、小さい頃から消防団のことを知っていました。
野口さん≫2年生の最初のゼミの時に、先生から消防団に入らないかと言われたのがきっかけです。

Q.消防団に入ろうと思った理由は?
佐藤さん≫ガイダンスで団長さんの話を聞いた時にやってみたいと思いました。詳しく話を聞いたら、消防団の活動がボランティアになると聞き、より消防団に入ろうという思いが強くなりました。
飯能市に住んでいないため、それでも活動できるのか不安でしたが、「そんなの全然問題ないよ!」と言っていただき、チャレンジしてみようと思いました!

冨岡さん≫1年生の冬に消防団のガイダンスに参加した際に、団長さんから、若い人が少なくなってきていて困っていると伺い、馴染みのある地域で活動をしたかったこともあったので入団しました!
野口さん≫入団する前は、正直どのような活動をしているのか分かりませんでしたし、女性でもできるものなのか不安はありましたが、やってみようと思いました。

大塚さん≫大学4年間、何もしないで過ごすのはもったいないなと思っていて、ボランティア活動をしたいと考えていました。就職活動の時の話題になると消防団の人から聞き、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいると聞いたので入団しました。
Q.消防団の活動内容を教えてください。
冨岡さん≫普段は、夜に火災予防の呼びかけとして警鐘を鳴らしながら地区内を一周しています。また、地区のお祭りの警備もしています。
あとは、一番大きいイベントとして操法大会があります。
レオパレス≫どれぐらい練習をされるのですか?
冨岡さん≫操法大会に向けての練習は、皆さんお仕事があるので、19時から練習場に集まり、21時半頃まで行っています。
近隣の学校の敷地や、飯能日高消防署を借りて、実際に水を使った練習をしています。



※操法大会とは?
全国の消防団員の消防技術の向上と士気の高揚を図るとともに、消防活動の充実発展に寄与することを目的とし、日頃の訓練により培った消防操法技術を競い合う大会です。
大塚さん≫女性と男性では、全く違う活動をしています。
女性は主に、広報活動や火防巡視といって、地域のお家を一軒一軒回って火事になりそうな部分をチェックしています。
レオパレス≫実際にご家庭に訪問した際は、どのような箇所を点検しているのですか?
大塚さん≫実際に点検をする訳ではなく、「お風呂は空焚きしていませんか?」など聞いたり、火災事故に繋がるようなリスクを説明している資料を配ったりしています。
レオパレス≫どれぐらいの頻度で行われているのですか。
大塚さん≫火防巡視は、日曜日などの休日に行うことが多いです。
野口さん≫他にも、操法大会の受付やアナウンスを行っています。また、地域の方に老人ホームや公民館に集まってもらい、救命応急処置の講習を開いています。
去年の11月に、埼玉県の方から女性団のPRをしてほしいという話をいただいたので、今は月に1度、PR活動に向けて打ち合わせを行っています。飯能市の消防団が今年で70周年なので、記念誌を作るのですが、女性団に関しても何ページか掲載されるので、打ち合わせでは記念誌の内容を考えています。



Q.消防団の活動の中で魅力に感じていることはありますか?

奥秋さん≫2つあります!
1つ目が、自分で消防車を運転したことです。
2つ目が放水で、実際にホースから水を出す経験をさせていただきました。
学生でも、様々な貴重な体験ができます!

佐藤さん≫消防団の魅力は、消防士よりも早く駆けつけられることだと思います!地域で働いている人が消防団に所属しているので、いち早く火災などに気づくことができます。
私はまだ現場での活動をしたことがないのですが、メインの消火活動などは消防士の方が行っているため、消防団は、現場に立ち入らないように交通整理や規制線を張ったりしています。
Q.大学生活と消防団の両立で苦労したことはありますか?
野口さん≫特に苦労したことはありません。学校が16時半には終わるので、その後に会議や食事があったとしても普通に参加できます。他は、授業がない土日に活動を行うことが多いため問題なく参加できます。
Q.消防団の取り組みが活かせたエピソードはありますか?
冨岡さん≫消防団には、様々な年齢の方がいるので、就職活動や面接の時などに年齢の壁を感じることが少なくなると思います。
野口さん≫応急処置が必要な場面に遭遇したことがあったのですが、救命講習を受講していたので、冷静に対応することができました。
大学生活について
Q.消防団以外で取り組んでいることはありますか?
冨岡さん≫アメリカンフットボール部に所属していて、ポジションはオフェンスラインとディフェンスラインです。また、法律相談部にも所属していて、学園祭で模擬裁判を行っています。脚本は先生に書いていただき、部員で練習するのですが、判決結果が脚本には書かれていないので、見にいらしてくださったお客さんに判決を決めてもらっています!
大塚さん≫法学部の女子会サークルに所属しています。みんなで私生活や学校での出来事などを話しています。また、オープンキャンパスの時には、高校生の相談などにも乗っています。
Q.大学の名物を教えてください!
全員≫ドラマの撮影!(笑)
野口さん≫撮影しているところが見られる時もあります!


Q.将来の夢を教えてください!また、今後も消防団を続けていきますか?

地方公務員になりたいです!消防団の中には市役所に勤務されている方が多く、たくさんのお話が聞けるので、消防団に入っていることは夢の実現のために大きな武器になると思います。
消防団は、飯能市にいる限りは続けたいです!

民間企業に就職したいです!
私は、埼玉県民ではないのですが、消防団に入って埼玉県に愛着がわいているので、私も飯能に住んでいる間は消防団を続けていきたいです。

私も民間企業に就職したいと思っています。普段経験できないことを消防団で経験できるので、今後も続けていきたいと思っています!

私は、市役所の職員を目指しています。
どこの自治体を受けるか悩んでいますが、飯能市で就職ができたら消防団も続けていきたいです!

3つやりたいことがあります。
1番は、消防士になりたいです!
2つ目は、地元の友人と昔から話していた、会社を立ち上げることです。
3つ目は、民間企業に就職することです。
Q.最後に高校生にメッセージをお願いします!
佐藤さん≫大学に入学するまでは、自分が消防団に入るとは全く思っていませんでした。大学での勉強や活動を通して、視野を広げることができるので、視野を狭めず行動してほしいです。
野口さん≫自分のやりたいことがすぐにみつからなかったとしても、いろいろなことにチャレンジしてほしいです!
大塚さん≫大学4年間を有効に使ってほしいです。消防団も入るだけで、人脈が広がって様々な体験ができるので、いろいろなことに積極的に参加してほしいです!
冨岡さん≫4年間あるので、できることは精一杯取り組んでほしいです。また、高校の友人と会う機会が減ってしまうので、遊べるうちにたくさん遊んでほしいです!
奥秋さん≫消防士になりたいと思うきっかけが作れた場なので、入学してよかったと思っています。
高校生に一番伝えたいことは人生楽しもうということです!

取材を終えて
今回、駿河台大学でインタビューをさせていただきましたが、ドラマの撮影が行われるだけあり、とても綺麗な学校でした!
学生消防団の皆さんが飯能市のために活動されている姿にとても感銘を受けました!
また、今回取材にあたり、埼玉県並びに飯能市にご協力いただきました!
レオパレス21ではこれからも学生消防団の皆様を応援しています!
学生の皆様、埼玉県並びに飯能市の皆様、ご協力ありがとうございました!