国立音楽院×レオパレス21
157名が参加!ふれあい音楽ツアーで若返りリトミック!!
2016/05/27
学び
東京都世田谷区にある国立音楽院と共同で、音楽ツアーを開催しました!!
国立音楽院は、音楽療法を専攻する「音楽療法学科」や管楽器を専攻する「管楽器リペア科」があり、音楽を活用し「介護予防」を目的に病院や介護施設にて「若返りリトミック」を実習で行っています。
その実習先としてレオパレスの介護施設「あずみ苑」を使用していただき、音楽ツアーとしてイベントをさせていただきました!


ふれあい音楽ツアー開催風景
3日間6施設に渡る音楽ツアーは、参加総数157名という規模で開催されました!
施設の入所者様も参加型で楽しんでいただき、大盛況でした!!


ふれあい音楽ツアー開催風景
そして今回は、そのふれあい音楽ツアーで「若返りリトミック」を披露してくださった、日下あかねさん・平林夏海さんに取材をさせていただきました!


国立音楽院 音楽療法学科2年
日下 あかね さん
趣味:ピアノ・ギター
特技:リンパマッサージ
音楽療法の他にジャズボーカルなども学んでおり、国立音楽院地下にあるパラダイスホールで、授業発表のライブを行いました。


国立音楽院 音楽療法学科2年
平林 夏海 さんc
特技:いろんな楽器を演奏できる
(ピアノ・アルトサックス・フルート・三線・和太鼓・ギター)
音楽療法以外にもサックスオーケストラやウインドオーケストラなどの授業を受けています。
上の写真はサックスフェスタに出演した際の写真。成田徹先生の指導のもと、卒業生の方々にも参加して頂き演奏しました!
音楽ツアーから学んだ貴重な体験
-それでは早速インタビューに移っていきます!

Q.今回の「ふれあい音楽ツアー」について、イベントに参加しての率直な感想を教えてください!
平林さん≫私たちは今回、4施設のイベントに参加させていただきました。各回全て曲や流れは同じだったのですが、施設や人によって反応がまったく違ったのが楽しかったです!それから、どの施設に行っても大きな声で歌を歌ってくださったことはすごく嬉しかったです!
その半面、反応が違ったという部分で、「もっとこうした方がよかったかな」という学びが多い実習で、とても貴重な経験が出来たと思います。
日下さん≫私も同じ気持ちです。本当に楽しませていただいて、すごく学ばせていただいたので、大変ありがたく思います。一言一言に反応してくれることが嬉しかったですね。


Q.今回のイベントで学んだことはどのようなことですか?
平林さん≫やっぱり皆さんの反応を見て学ぶことがたくさんありましたね。
一番はトーンチャイムにすごく苦戦しました。やっぱり音を鳴らすのが難しかったのかなとすごく感じます。
日下さん≫トーンチャイムってすごくいい音がする楽器なんです。それを参加型でやってもらうって時に、その音が綺麗に鳴らなかったら、きっとつまらないものになってしまいます。
それを、どうやったらちゃんと綺麗に鳴るのか、どんな風に進めていけば楽しんで音楽をしていただけるのか。4回のイベントで試行錯誤しながら身をもって勉強させていただきました。
Q.次回はもっとこうしたい!といった気付きはありましたか?
平林さん≫今回はセラピストとピアニストでしたが、次はギターを入れたりと スタイルを変えてみたらいいかなと思います。
日下さん≫もっとバリエーションを増やして楽しんでいただけるようなプログラムを作っていきたいと思います。
音楽の道を選んだ2人の物語

Q.国立音楽院に入学したきっかけ、音楽療法を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。
日下さん≫もともと自分の生活の中にずっと音楽はありました。歌が好きでしたし、家系的にも。
でも私は本格的に勉強したことはなかったので、高校を卒業してから大学で心理学を学びました。そのあとはエステ関係の会社に就職しました。
でも就職して働き始めてから、どんどん自分の中に音楽がなくなっていったんですよ。仕事に追われると、ピアノを弾く機会もなくなるし、歌を聴く機会もなくなる。そんな時期に私が体調を崩してしまい、そのとき不意に聞こえてきた音楽で、私は気持ちが前向きになりました!その音1つで「頑張ろう!」という気持ちになれたし、きっかけとして「次に進もう!」と思えました。そしてそこから本格的に音楽の道を目指し、音楽療法という言葉を見つけました。すごく興味を持ちましたが、まだ世間的には広まっておらず、数少ない音楽療法を学べる学校としてこの国立音楽院に入学しました。
平林さん≫私は4歳からピアノを始めて、小中高と吹奏楽部に所属していました。そんな音楽漬けの毎日から、将来は音楽を通して誰かの役に立てたらと思うようになっていました。そんな時に進路相談の先生から音楽療法士の存在を教えていただき、高校卒業後は音楽療法の学べる学校を探していました。ですが、音楽療法士が世間的に広まっていないということもあり、担任や親にとめられてしまいました。しかたなく保育の短大に入り一度は保育士の道も考えましたが、やっぱり自分にとって一番やりたい道は音楽だと思い、音楽を通して人の助けになれたらという気持ちが強くなり、改めて音楽療法の学べる学校を捜しました。そして見つけたのがこの国立音楽院でした。

Q.国立音楽院に入学してよかったと思う点は?
日下さん≫オープンシラバスでいろいろな音楽のジャンルを勉強できるって言うのもそうですし、練習室がたくさんあります!
平林さん≫私はずっと音楽療法を学びたいと思っていたので、やっぱり音楽療法の授業を受けて自分が音楽療法を学べているって感じた時ですね。あと、国立音楽院は結構いろいろな場所やステージなどで演奏する機会が多いので、そこで本番を迎える瞬間とか、めったに立てないステージで演奏できる時!本当にいい経験になります。
プライベートは・・・?

Q.高校時代はどのような学生でしたか?
平林さん≫小学生から中学高校大学とずっと吹奏楽部だったので、毎日が音楽漬け(笑)部活で筋トレもありましたが、私は木管楽器の担当だったので、金管楽器の人が肺活量を鍛えているのを見ながら「すごいな~」って(笑)別にコンクールで必ず金賞を取るような強い学校にいたわけではないので、みんなで仲良くゆったりと音楽を楽しんでましたね。

日下さん≫高校時代は人並みに勉強して、生徒会に入ったり・・・優等生でした(笑)でも本当に普通の学生でしたね。勉強してバイトして、ときどき部活して、生徒会入って副会長になって。
音楽は、楽しんでやってました!ちゃんと学んだことはないですけど、なんだかんだやってましたね。
Q.休日の過ごし方は?
平林さん≫私はディズニーがものすごく好きです!2パーク共通の年パスも持ってます!!なので休みの日はよくディズニーにいますね。最近ではアトラクションよりもパレードを見たりグッズを買うためにいくとか、キャラクターに会いに行くとか、そんな感じになっています。
日下さん≫私は、アルバイトとか部屋の掃除とか。天気がよければ友達とお買い物に行ったりご飯を食べにいったり、のんびり過ごしています。
Q.ずばり聞きます!将来の夢はなんですか?

日下さん・平林さん≫音楽療法士です!!!
最後に、高校生へ向けて一言お願いします。
平林さん≫私の場合、一度は違う道に行きかけましたが、それでも音楽に戻ってきました。なので一番は自分がやりたいことをやるのが大切なんじゃないかと思います。今こうして音楽療法を学べていることにすごく幸せを感じますし、どんなに他人に言われてもやっぱり自分が一番やりたいことをやるのが一番です!今すでにやりたいことがある人は、ぜひそれを続けてほしいですね。
日下さん≫心配しすぎないことですかね。高校生の時って進める道が多くて、どれに進めばいいか私も悩みました。私は結局大学には心理学を学びにいって、そのあと就職もしましたが、なんだかんだ一番やりたかった音楽に戻ってきたので、やりたいことはきっと何をしても用意されているんだと思います。
何をやってもやりたいことの為に繋がっているから、心配しすぎないで自分の出来ることを1つ1つやっていってほしいなと思います。

取材を終えて・・・ (インタビューアーより)
私もふれあい音楽ツアーに打ち合わせ段階から携わってきました。曲目などは事前に施設側と打合せを実施して、高齢者の方々も知っているような童謡や唱歌、歌謡曲をメインで選定されていました。
当日は入所者の方々も一緒になって歌って頂き、手を動かして頂きました。
世代を越えて愛される楽曲が多く、一体感があり、癒し効果や介護予防にも繋がったように感じます。
このように素晴らしいイベントに出来たことも、お2人をはじめとする、国立音楽院の学生さんの「音楽」「音楽療法」に対する気持ちの表れだと思います!
私としても、めったに見ることのできない若返りリトミックを拝見させていただき、心も体も若返ったような気がします(笑)参加者の方から楽曲リクエストやアンコール等の声も上がり、大変好評でした!
取材にも笑顔で応じていただき、時には将来を見つめながら真剣なまなざしで語っていただき、本当に貴重な時間となりました。
レオパレス21では、これからもそんな国立音楽院の皆様を応援すると共に、音楽療法士のますますのご活躍を期待しています!ご協力ありがとうございました!