佛教大学 岡本 理沙さんってどんな女の子?
地域を守る京都発の防災サークル「FAST」
2016/03/8
部活・サークル

・佛教大学 社会学部現代社会学科 4回生 岡本 理沙さん
今回は、佛教大学に在学中の岡本 理沙さんにインタビュー!いろいろなことにチャレンジしている彼女が、防災サークル「FAST」の活動など、就活のポイントを教えてくれました!

Q.なぜ防災サークル「FAST」に入ろうと思ったのですか?
大学が紹介しているボランティアは、教育・福祉・介護などに関するものが多い印象でした。
災害関連のボランティアは、何か起こったときにはじめて募集され、被災地に行って活動するケースが多かったので、日常的に消防や防災に目を向けるというものが今までなかったこともあり、新鮮で興味を持ちました。
東日本大震災のときにも、自ら「やりたい!」と言って、よく理解しないまま、ボランティアに参加した人たちが、結果「宿泊場所がない」というような問題に直面した話も聞いていたので、やはりその時になってボランティアに行くことは大切ですが、日ごろから目を向けて活動していることが大事だと思いました。

Q.主な活動内容を教えてください。
月に2回の防災パトロールです。地元消防団の方と一緒に学区内をパトロールしています。
あとは、防災イベントのお手伝いをしたり、他の地区で行われている避難訓練のイベントに一緒に参加もしました。
また、2014年の京都府福知山市での水害の際には、浸水した家の泥のかき出しや、その後の室内清掃も手伝いました。その時はまだ活動初年度だったこともあり、与えられたことに取り組む感じでした。

Q.FASTには何名くらいの方が所属していますか?
総勢34名です(2016年1月現在)。男女比としてはだいたい半々くらいです。ちなみに2014年のスタート時は10名くらいでした。
登録はしていても日頃の活動とスケジュールが合わなかったり、他のサークルと掛け持ちしている人もいますし、アルバイトとぶつかってしまうという人もいるので、なかなか参加できないこともあるのですが、そんな中でも参加できる日があれば好きなときに参加していいというスタンスでやっています。秋頃にいきなり「初めてですけど来ました!」ということも大歓迎です。

Q.活動を通して辛かったことはどんなことですか?
始めて半年くらいは、「火の用心」を呼びかけることしかできない状態だったので、少し物足りなさを感じました。
防災は、やっている事の達成感や実感が沸きにくい活動なので、「これをこのまま1年間やっていて大丈夫なのかな」と少し感じた事もありました。
Q.FASTに入ってよかったと思うのはどんな時ですか?
今までのパトロールでは消防団の男性の方ばかりが呼びかけを行っていたのですが、私が入ってから、消防団の方に「ぜひ女性の声でしゃべってほしい!」と言われ、呼びかけをするようになりました。そこから、「いつも男性の声だったのに今日は違うの?」と町内の方に防災活動に対し興味を持ってもらえるきっかけになった、というお話を聞いたときは嬉しかったですね。
あとは、ある防災イベントの時に、女性会の方が手作りの防災頭巾を作って展示されていて、その防災頭巾の作り方を私たちFASTも学んでその場で実演したのですが、お客さんが、「どうやって作るの?」とか「作り方の図とかあるの?」と聞いてくださり、「興味を持ってもらえたな」という喜びがありました。

Q.大学ではどのようなことを勉強されていますか?
現代社会学科は学びの範囲が広く、現代社会で気になる様々な事象の問題点や背景を探っていくというようなことをしています。以前に現代市民論という授業の中で教授が「日本のインフラはもう50年くらい経ってるからそろそろガタが来るよ」というお話をされたことがあったのですが、その後一週間経たないうちに、トンネルの崩落事故があり、驚きました。

Q.佛教大学の良いところは?
教職員との距離が近いので、「やってみたいけど行動に移すのは不安」と思ったときや、何とかしたいけれど手が出せないときに、「これをやりたいんだけど、どうしたらいいですか?」という相談が気軽にできるところです。
私は2回生のときにインターンシップに参加したのですが、周りが3回生ばかりで不安になったとき、進路就職課の方やゼミの先生に相談にのってもらいました。
「色々活動をしたい!授業だけじゃ物足りない!」そういった学生がその思いを実現できるような環境はいっぱい作ってもらってます。逆に言えば何もせずに自分の中でくすぶっている人は、いつまでも物足りなさを感じてしまうと思います。私もFASTに参加したり進路就職課の講座を通じて資格を取ったり、そういったことを色々とやっているんですけれど、「たくさんやってるね」とか「すごいね」とか言われて思うのは、「だってそういう環境あるし」というところです(笑)。「環境があるからやってるだけだよ」って(笑)
岡本さんに就職活動のポイントを聞いてきました!!
自分を見つめる機会をなるべく早めに設けることです。
なるべく早い段階から始めて、なおかつ何度もやるといいと思います。例えば2回生の春くらいに自己分析をして、そのときは課題だらけでも、実際に就職活動をする直前ぐらいにもう一度見つめなおしたときに、「あの時こんなことを気にしていたから、こんなことを頑張ったから今の自分がある!あ、これ履歴書に書ける!」とかなるので(笑)
自己分析という言い方をするとワークシートがあって型にはめるものを想像するのですが、実はもっと簡単で、例えば部活や科目を選ぶときに自分がどうやってそれを決めたのかなとか、そんなところから自分を見ていって、何かあるたびに「自分ってこういう人なんだな」と思っていると、就職活動でもぶれない自分で話すことができるなと思いました。
あとは、“就活の本”を読んだときに、書いてあるポイントを全部守るのではなく、自分ができていなくて損をしているなと思うことを直すことですね。私は姿勢が悪くてよく損をしていたので、日頃から姿勢を良くすることを心がけて生活していたら姿勢が良くなって、逆に企業の方から姿勢が良いねと褒められるようになりました。

Q. これから大学へ進学される方に一言お願いします!
社会に出てしまうと失敗をしたら色々と困ることもあるかと思うのですが、学生のうちは何でも挑戦・失敗できますし、ダメそうだなと思ったらやめることもできます。やめた後に「続ければよかった~」と後悔したら、その次にはじめたことは頑張って続けたらいいですし、成功する4年間を無理に描いたりせずにがむしゃらに目の前にあるものに挑戦すればいいかなと思います。私は結構手を出しすぎたといわれることがあるんですけど(笑)
私みたいに大学でできることを存分に網羅するような感じでやっている人もいれば、アルバイトと部活動を集中してやっている人や、勉強とアルバイトを選んでやっている人もいるので、自分のやりたいことをやったらいいと思います。その自由な環境が整っているのが、佛教大学です。
最後に・・・

地元消防団 森田団長 よりお言葉を頂きました!!
この地域は高齢化が進み若い方が少ないんです。佛教大学の方が自ら「消防団に入りたい」といって来ていただいて、そこからさらに輪が広がって、FASTの方が2人と、今度また1人入っていただくことにもなりました。とてもありがたいですね。
若い世代の方に来ていただくとPR効果も高まります。
ずっと引き継いでいただけたらいいですね。